■ナス(茄子/なす)に含まれる主な栄養成分と効用

●強い抗酸化力

 紫紺色はナスニンと呼ばれるポリフェノールの一種、アントシアン系の色素で、強い抗酸化力があり、ガンや生活習慣病のもとになる活性酸素を抑える力が強く、また、コレステロールの吸収を抑える作用もあるそうです。

●身体を冷やす

 よく「秋ナスは嫁に食わすな」という事を云いますが、秋ナスが嫁に食わすには勿体ない位美味しいからという説の他に、ナスには身体を冷やす効果があるから、嫁の身体を思えばこそ冷やさないように食べさせるなという説もあるんです。

 実際に茄子には身体を冷やす働きがあると言われています。

●ビタミン類

 ナスに含まれるビタミン類はどれも多いと言えるものは見当たりませんが、少ないながらも全体にバランスよく含んでいます。

●ナスにはコリンエステルがダントツに多く含まれています。

 ナスには一般的な他の野菜に比べ1000倍以上のコリンエステルが含まれているそうです。このコリンエステルには神経系の働きを調節して、血圧の改善や気分をよくする効果があることが中村浩蔵・信州大学農学部准教授を中心とする共同研究事業体「ナス高機能化コンソーシアム」によって明らかとなりました。高知県でハウス栽培される冬春ナスを「高知なす」として出荷していますが、この「高知なす」には特に多くコリンエステルが含まれていることから2021年には生鮮品の「高知なす」が血圧改善効果がある食品として機能性表示が認められています。

茄子(なす/ナス)

■七訂日本食品標準成分表

●ナス(茄子/なす)の 可食部100gあたりの成分

 下の表に生のナスに含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
22
kcal
93.2
g
1.1
g
0.1
g
5.1
g
0.5
g
0.03
g
-g 1
mg

2.2

g

ビタミン
カロテン当量 E K B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
100
μg
0.3
mg
9
μg
0.04
mg
0.04
mg
0.6
mg
0.06
mg
19
μg
0.30
mg
6
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
Tr 220mg 18mg 17mg 30mg 0.3mg

七訂日本食品標準成分表より

●米なす 可食部100gあたりの成分

 下の表に含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
22
kcal
93.0
g
1.1
g
0.1
g
5.3
g
0.5
g
0.03
g
-g 0 2.4
g
ビタミン
カロテン当量 E K B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
45
μg
0.3
mg
9
μg
0.05
mg
0.04
mg
0.6
mg
0.05
mg
12
μg
0.30
mg
2
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
1mg 220mg 10mg 14mg 26mg 0.4mg

七訂日本食品標準成分表より

< 出 典 >

※ 「七訂日本食品標準成分表」文部科学省

※ 「ナス由来の成分で血圧や気分の改善効果」生物系特定産業技術研究支援センター 2020年6月15日号

※ 「高知なす「機能性表示食品」に」 高知県ホームページ