モモ(桃/もも)の選び方と保存方法や食べ方

桃水(とうすい) 桃

■モモ(桃/もも)の選び方と保存方法

●美味しい桃を選ぶポイント

 全体にはっきりした紅色で色付いているものを選びます。ボケた紅だったり、黒ずんだ紅はよくありません。色付いている部分に果点と呼ばれる白い斑点が表れている物は糖度が高く美味しい印です。そして、枝についていた側の色を見て、綺麗な白い色のものを選びます。緑がかったものは未熟果で、黄色みを帯びてきているのは鮮度が落ちてきたものです。

岸和田市産 包近 松本氏の桃

 傷やあたって茶色っぽくなった部分があるものは言うまでもなく避けましょう。

桃

 上から見た時に綺麗な丸い形のもの、縦に伸びる縫合線(割れ目)に対して左右対称の物を選びます。左右に伸びた楕円のものは核割れしている可能性があります。また左右どちらかに偏っているものも避けましょう。大きさは、概して大きい物の方が美味しい物が多い傾向にあります。作り手も大きい物の方に手をかける傾向にあります。

香り

 鼻を近づけて甘い香りが立ってるものを選びます。

その他

 お店によっては糖度を示している事も近年増えてきています、参考にすると良いでしょう。桃の場合、11度を超えていれば大体甘く美味しいと考えて良いでしょう。また、桃に限った事ではありませんが、近年は事前に糖度など品質が計測できるようになったので、美味しい桃は概して値段も高くなってしまいます。セール品には期待しない事です。

●各地のブランド桃や等級基準

 各地のブランドやその階級の例を揚げておきます。

▶ 山梨JAふえふき:糖度センサーで12度以上の甘さを誇る最高クラスの桃が大糖領として選別

▶ 山梨県JAフルーツやまなし:「加納岩」では、ブランドを守る選定基準は厳しい。糖度基準は赤秀9度、青秀11度、特秀12度、信玄13度、ぴ~甘14度、 ICHIKOROイチコロは15度、セブンティーンが17度。

▶ 和歌山あら川の桃:赤秀品(最高級品質)、青秀品(高品質)、優品(一般的な品質)、規格外品

▶ 和歌山八旗農園:「満天桃」は白鳳 糖度12度以上、清水白桃 糖度12度以上、川中島白桃 糖度13度以上の物の中から5L以上のもの。

●桃の保存方法

 未熟でまだ硬い桃は、常温で柔らかくなるよう追熟させます。未熟なものを冷蔵庫に入れると追熟せず、そのまま傷みはじめてしまいます。熟して食べ頃の物は冷蔵庫に長時間入れる場合は、1つずつ紙に包んでビニールやポリの袋に入れて野菜庫に入れます。日持ちしないので、早めに食べましょう。

■桃の美味しい食べ方

皮をむきカットして盛り付けた桃

●冷やすのは食べる直前に

 桃は冷やしすぎると味が落ちるので、提供する1~2時間程度前に冷蔵庫に入れて冷やすか、食べる10分くらい前に氷水に浸けておくと美味しく食べられます。

●切り方

 切り分ける際には、まず、種から取ります。種離れのよい品種ならば、表面の溝にそって包丁を一周させた後、両手で軽く持って種を軸にひねると、ふたつに離れます。次に種をえぐり取ってから、皮をむくようにします。その後、皮を剥いて切り分けます。そうしないと、先に皮を剥いてしまうと、ぬるぬるして手が滑ったり、果肉を潰しかねないのです。

桃 まなみ 

 また、桃はお尻の方(枝についていたのと逆側)が糖度が高くなっています。一切れずつ不公平が無いように、縦にくし切りにするのが良いでしょう。

 身離れが悪い場合は、先に皮を剥き、種をかすめるように果肉をそぎ切りにしていきましょう。

●湯剥きで皮を剥く

 コンポートを作る場合など、やや未熟な桃は手で皮が剥けないことが多いです。そういう場合は湯剥きしましょう。 沸騰させている熱湯につけて氷水に落とすと、比較的楽にむけます。

●生食以外にも

 生食はもちろん、コンポートやジャム、タルトにしてもおいしいです。また、ピューレにしたもので、ムースやシャーベットにも適しています。

生食ではそれほど美味しくない小ぶりの物などはセール品に多く、そう言ったものはコンポートにすると煮崩れも少なく美味しいデザートが作れます。

 当サイトの画像一覧ページにある画像に関しまして、透かしロゴなしの元サイズ画像をご利用になりたい場合はダウンロードサイトからご購入頂けます。そちらに無いものでも各画像一覧からご希望の画像をクリックした際に表示される拡大画像のURLをお問い合わせフォームからお知らせ頂ければアップロードいたします。また、点数が多い場合は別途ご相談にも対応いたします。企業様の場合は請求書・振込払いも可能です。