■美味しいジャガイモの見分け方と保存方法

●選ぶポイント

ジャガイモを選ぶポイントは、まず何に使うのかによって品種による特徴を考え男爵系かメークイン系を選ぶという事です。

芽が出始めていないか確かめて選んでください。また、日にあたっていた物は薄く緑色がかっていたりします。そういうものは皮の部分に有毒成分が作りはじめられているので避けてください。

しっかりと固い物を選び、しなびた感じの柔らかいものは避けてください。

メークイン系の物は表面がつるっとして明るい色の物を選びます。

新じゃがいもの場合は、表面の皮が薄く、指ではがれそうなくらいの物が良いです。薄くはがれ易い物が新しく、古くなるにつれて皮が厚くなり手では剥けなくなります。

●保存方法は暗い場所で保存

ジャガイモは生きているので暗く風通しのより場所に置いておきます。冷蔵庫には入れなくて大丈夫です。明るいと、芽の部分や緑色になった皮の部分に有毒物質のソラニンが増えやすくなるからです。

発芽を抑えるには、リンゴを一緒に置いておくと良いですよ。リンゴから発せられるガスに発芽を抑制する働きがあるそうです。

ちなみに、冷蔵庫に入れると駄目という訳ではありません。入れておくなら乾燥しないように新聞紙などでくるみナイロンやポリの袋などに入れておきます。でも、入れる必要が無い物を入れておくと、冷蔵庫のスペースが勿体ないと思いますが、外に出しておきたくない方はそうしてください。特に夏場は野菜室に入れる方が長持ちします。

皮を剥いたり、切った状態で保存する場合は、ほんの少し酢を加えた水に浸して冷蔵庫に入れておくと変色を避けられます。

●ジャガイモの冷凍保存

 ジャガイモは生のまま冷凍してしまうと組織が壊れ、解凍した時に水分が抜けてフカフカの状態になってしまい美味しくなくなってしまいます。冷凍で長期保存したい場合は、一度電子レンジにかけるか、茹でるか蒸して完全に火を通し、それを潰してコロッケのタネの状態にして小分けし、冷凍します。

新じゃがいも シンジャガ

 使う時は解凍しただけでは美味しくないので、再度加熱すればポテトサラダにも使えます。そのまま材量を混ぜてコロッケにする事も出来ます。ポタージュなどにも使えます。

 火を通したものをスライスしただけで冷凍すると、やはりフカフカで、揚げるなどするなら味的には大丈夫ですが、とても崩れやすいので揚げにくいと思います。

●有毒物質ポテトグリコアルカロイド(PGA)

 ジャガイモの芽の部分や、緑色をした皮の部分にはソラニンやチャコニンなどのポテトグリコアルカロイド(PGA)という毒性が強い成分が含まれています。一定量を摂取すると、頭痛や腹痛だけでなく、吐いたりします。また、重症の場合には脳浮腫を生じたり、小さな子供だったら死亡する例もまれにあるそうです。

色々なジャガイモの断面 きたあかり、レッドムーン、インカの目覚め、インカの瞳など