家庭で作れる美味しい栗の渋皮煮(甘露煮)の作り方を紹介します。少し手間はかかりますが、とてもおいしい甘露煮が楽しめますよ。そのままでも上品なスイーツとして楽しめますが、タルトやパイで包んで薬などするとさらに美味しい菓子になります。

■材料

栗 500g
重曹(炭酸水素ナトリウム)小さじ3杯
砂糖(粗目糖)300g・・・黒砂糖を使うとより風味にコクと香りが良くなります
ブランデーまたはラム酒 適量

■鬼皮を剥く

1.クリを熱湯に漬けておく

クリを熱湯に漬けておく

 鬼皮を剥くにあたって、皮を柔らかく剥きやすくするために、クリを沸騰させて火を止めた熱湯に入れ、冷めるまで数時間放置しておきます。

2.鬼皮を剥く

栗の鬼皮をむく

 ナイフで切り込みを入れて剥くか、専用の皮むき器を使い、中の渋皮に傷をつけないように注意しながら向いていきます。

鬼皮を剥いたクリは一つ一つ剥いたらすぐに水に浸けておきます。

鬼皮を剥いたクリ

 こんな具合です。

 多少太い筋や渋皮が付いていて大丈夫です。

3.1回目のアク抜き

栗のアク抜き

 クリを鍋にいれ、栗が完全にかぶるまで水を注ぎ、そこに重曹を小さじ1杯加えて中火にかけます。

 沸騰したら弱火にし、ブクブクとならない程度の火加減で5分ほど煮てアク抜きします。

4.湯を捨てる

ゆでた栗を水にさらす

 煮たら、栗をザルにあげ、その煮汁は捨てて鍋をさっと洗い、すぐに栗を戻して水を注ぎます。


ゆでた栗を水にさらす

 ザルに揚げてから放置すると渋皮が乾いてしまうので、なるべく早く栗を水に浸すようにしてください。

 水に浸すと写真のようにすぐに水に色が付き、ムラムラが残っていると思います。


ゆでた栗(くり)

 その水を捨て、水道水を流しながら水がにごらなくなるまですすぎます。

5.2回目のアク抜き

 1回目と同じように、重曹小さじ1杯を加えアク抜きをします。

栗は3回ほどあく抜きをする

 今度は沸騰してから10分ほど煮てください。

6.湯を捨てる

ゆであがった栗をザルにあげる

 そしてまた同じ様に煮汁を捨ててすぐに栗を水に浸します。

7.3回目のアク抜き

 更に2回目と同じようにアク抜きをしてから水に浸してください。

8.割れたり崩れた栗を取り除く

割れたり崩れた栗

 渋皮に切り込みを入れてしまったり、大きな傷をつけてしまうと、そこから表面が裂けてしまうものが出てきます。

 そういったものはこの時点で取り除いてください。この後仕上げの煮込み時に崩れて全体の仕上がりに影響する恐れがあります。

9.表面をブラシで綺麗にする

栗の渋皮煮(甘露煮)の作り方 表面をブラシで綺麗にする

 傷ついていない栗の表面を歯ブラシなどで軽くこすり、綿状の繊維を取り除いていきます。

 栗には太いひも状の繊維が一本頭の部分からお尻にかけて入っています。それは爪楊枝などをつかってほじってやると綺麗に取り除けます。


栗は水に浸しておく

 その間も、残りの栗と掃除が終わった栗はずっと水に浸しておきましょう。


栗の渋皮煮(甘露煮)の作り方 表面をブラシで綺麗にする

 綺麗にブラッシングすると栗の表面に美しい木目模様が浮かび上がります。

10.砂糖を加えて煮る

栗を甘露煮にする

 鍋に栗を入れ、水をたっぷり目(写真では500gの栗を使って700ccの水を張っています)にはり、粗目糖を150g加えて火にかけます。

 沸騰してきたら弱火に落とし、アクをすくいながら30分ほど煮ます。

 次に、残りの粗目糖を加え、更に20分ほどブクブク泡が出ない程度の弱火で煮ます。


栗を甘露煮にする

 最後に火を止め、ブランデーかラム酒を加えそのまま冷ましておきます。

 マロングラッセにしたい場合は、更に砂糖を加えて煮詰めていきます。

11.保存ビンなどに移して保存

栗の渋皮煮(甘露煮)

 冷蔵庫に入れておけば1週間から10日間は大丈夫ですが、長期保存する場合は、保存ビンに入れてから更に過熱殺菌処理をしてください。


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