■ぽろたんとは?

●電子レンジ調理で渋皮がつるっと剥ける画期的な栗

 「ぽろたん」は1991(平成3)年に茨城県つくば市の農林水産省果樹試験場(現独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)において、「209-5」(「森早生」×「改良豊玉」×「国見」)に「丹沢」を交配し、その実生の中から選抜・育成された和栗の一種で、渋皮がつるっと綺麗に剥けるという画期的な特徴を持った品種として2006(平成18)年に命名、登録申請、翌2007(平成19)年10月に品種登録されました。

●ぽろたんの特徴

 ぽろたんの果実は和栗の中でも大きめで、一粒が30gぜんごあります。写真はその中でも3Lサイズの大きなものです。形はやや腰高で「国見」によく似ています。表皮は赤みを帯びた茶色で、座は小さいです。

栗の品種 ぽろたん/ポロタン

 そして最も大きな特徴は、渋皮がとても剥きやすいということです。中国栗の渋皮が剥きやすいという事は天津甘栗を食べたことがある人はよく分かると思いますが、このぽろたんは日本栗なのに加熱すると同じように綺麗にむくことが出来ます。

栗の品種 ぽろたん/ポロタン

 果肉は黄色く、粉質で甘味があります。ただ、粉質が強いため煮崩れしやすいという面もあります。

●甘さを強くする氷温貯蔵

 ぽろたんは収穫してすぐは糖度が3~4%程しかなく甘味が少ないのですが、氷温で1~2ヶ月貯蔵することで糖度が2倍以上になり、とても甘くなるとされています。

 写真の物は生産者が1ヶ月間氷温貯蔵されてから発送していただいたもので、過熱すると栗らしい甘味と香りが広がる感じがしました。

■ぽろたんの主な産地と旬

栗の品種 ぽろたん/ポロタン

●主な産地と生産量

 はじめにこの栗を紹介した2013年の時点ではまだ苗木の販売開始がされて間がなかったため生産量が非常に少なく、とても高価な値段で取引されていましたが、農林水産省の2018年産特産果樹生産動態等調査によると、ポロタンの栽培面積も増え、全国で288haほどになっています。

ぽろたんの主な産地と栽培面積

 主な産地は熊本県、茨城県、埼玉県となっています。

●ぽろたんの収穫時期と旬

 収穫は9月中旬頃から下旬頃にかけてで、その後1~2ヶ月貯蔵された方が糖度が増し、甘く美味しい栗となります。なので、食べ頃の旬は10月中旬頃から11月上旬となります。

ポロタン 9月 10月 11月 12月
収穫時期                        
食べ頃の旬                        
栗の品種 ぽろたん/ポロタン

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