クリ(栗/くり) :旬の時期や主な産地と生産量

●クリの分類と特徴
◆クリとは
分類:ブナ目 > ブナ科 > クリ属
学名:Castanea crenata Siebold et Zucc.
英名:Chestnut 仏名:Marron / Châtaigne
和名:くり/栗
別名:西洋品種に対し和栗(わぐり)
クリ(栗/くり)はブナ科クリ属の落葉樹になる果実の総称です。世界中に数多くの品種がありますが、大きく分けると日本栗(和栗)をはじめ、中国栗、ヨーロッパ栗、アメリカ栗があります。中でも日本栗は自生する芝栗を改良したもので、粒の大きさはダントツです。

●丹波栗
栗と言えば「丹波栗」と言えるほど、京都の丹波地方で採れる栗は有名ですが、これは品種名ではなく、この地方で採れる大粒の栗をさす名称です。品種としては「銀寄」や「筑波」などが中心となっています。

丹波地方では平安時代から栗が栽培されていたそうですが、その後、朝廷や幕府に献上されるようになり有名になって言ったそうです。今でも丹波の栗は非常に高価で、その大きさ、品質も非常に優れていることに変わりはありません。ただ、全国の生産量から見ると全体の1%ほどに過ぎず、それがかえって希少価値となり価格を上げる原因にもなっています。
●栗(くり)に虫はつき物?
栗拾いに行くと、よく小さな穴が開いた栗を見かけます。中に白い虫が入っているのですが、これを防ぐため、一般的には防虫剤を用いたり、収穫した栗を薫蒸したりされています。このおかげで、市場に流通している栗ではあまり虫入りにあたらなくなりました。しかし、野菜と同じく、無農薬、無薫蒸の物とでは味的に犠牲になっている部分もあるようです。

●栗(くり)の主な産地と収穫量

この表は政府がまとめた2019(令和元)年産の全国の栗の収穫量です。これで見ると2019年産は全国で15,700トン収穫されています。主な産地は茨城県、熊本県、愛媛県で、この3つの県で全国の約47%を生産し、続く岐阜県を加えるとこの4県で全国の半分を締めています。
●栗のブランド
栗のブランドとして最も知られているのはやはり「丹波栗」でしょう。
その他、茨城県笠間の「貯蔵栗」や岐阜県の「恵那栗」など各地でブランド化への取り組みが進められています。
■栗(くり)が収穫できる旬の時期
●栗(くり)の旬は
初夏に栗の花が咲き、秋に実ります。品種にもよりますが、8月中旬頃から収穫が始まり、おおむね9月から10月が旬と言えます

旬のカレンダー | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | ||||||||
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丹沢 | ||||||||||||
国見 | ||||||||||||
柴栗 | ||||||||||||
筑波 | ||||||||||||
利平 | ||||||||||||
銀寄 | ||||||||||||
人丸 | ||||||||||||
美玖里 | ||||||||||||
石鎚 | ||||||||||||
岸根 |