ウド(独活/うど)・山うど(山独活):旬の時期と産地や生産量
■ウド(独活/うど) / 山うど(山独活)とは
●ウコギ科タラノキ属の多年草 (英)Udo (仏)Udo
ウド(独活/うど)または山うど(山独活)はいずれも同じもので、ウコギ科タラノキ属の多年草で、同じウコギ科タラノキ属のタラの木(タラの芽をつける木)とは違い、木にはならず草です。
食用とするのは土から顔を出したばかりの新芽の部分や、ある程度育ったものの茎や若芽の部分です。本来野菜というよりも、山菜になります。
栽培技術が進み、市場には主に農家で栽培されているものが出回っていますが、山菜として、天然のもの(山うど)も非常に滋味に満ちていておいしいです。
●うど(独活)は大木になる?
“うどの大木”という言い回しがありますが、これがその「うど」です。ウドは大木にはならず、大きくなってもせいぜい3m程の草なんです。
●天然物と栽培物があります
うど(独活)は本来山菜で、今でも旬の時期には天然のものが出回ります。一般にスーパーなどに並んでいるものはほとんど栽培物です。 栽培物にも完全に遮光して作られる「軟白うど」とある程度日光に当てながら根もとに土をかぶせていき軟白した「山うど」として売られているものがあります。独特の香りを持ち、苦味を持っているので、好き嫌いがあるようです。しかし、その味と香り、その歯ざわりは非常に食欲をそそる野菜として親しまれてきています
■ウドの主な産地と旬
●全国の産地別収穫量
東京を中心に関東各地で栽培されていますが、中でも三鷹市、立川市などが多く、中国地方の大山ウドも有名です。政府がまとめた平成24年産の全国の生産量は以下の通りです。
●山ウド
(露地盛り土栽培物)
露地栽培物では埼玉が多く、次いで山形、群馬となっています。
●軟白うど
(伏込み栽培物)
軟白ウドは栃木、群馬が多く、次いで秋田となり、東京も4位になっています。関西や四国、九州ではあまり作られていません。
●栽培物の「寒うど」と「春うど」の旬
栽培物のウドは、晩秋から冬にかけて出荷されるものを「寒うど」と呼び、春に出荷されるものを「春うど」と呼びます。中でも旬と言われるのは春ウドで、3月頃から5月にかけてです。
●天然物は春から初夏が旬
天然物のウドは収穫できる期間が非常に短く、一か所ではごく限られた時期にしか採れません。全国で見ると、南の方から早いところでは3月頃に始まり、関西など本州中部では4月、東北では5月から6月初旬頃までがその時期にあたります。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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栽培物 | ||||||||||||
山うど(天然) |