春日ぼうぶら/肥後野菜<南瓜の品種

春日ぼうぶら/肥後野菜<南瓜

●春日ぼうぶらとは

◆「ボウブラ」はかぼちゃを意味するポルトガル語「abobora」が由来

春日ぼうぶら/肥後野菜<南瓜

カボチャはその昔、ポルトガルからカンボジアを経て日本に伝わったとされ、その際、カンボジアから来た野菜と言う事でカンボジアが訛り「カボチャ」と呼ばれるようになったとか。

そしてこの「ボウブラ」とはもともとポルトガル語「abobora=アボーボラ」が訛ったものと言われています。この「abobora」とはウリ科の野菜を意味する言葉だそうで、ポルトガル人によって伝えられた事を意味します。今では「かぼちゃ」という呼び方が一般的ですが、今でも九州では「ボウブラ」と読んだりもしています。

◆熊本県の伝統野菜 「ひご野菜」の一つ

春日ぼうぶらは熊本県春日地区で古くから作られてきた在来種で、かつてはありふれた野菜の一つだったようですが、その後新しい品種に切り替えが進み、一時はほとんど姿を消してしまうまでになっていたようです。2004(平成16)年頃から「春日ぼうぶら保存会」の活動などにより復興がすすめられ、2006(平成18)年には熊本市が「ひご野菜」にも指定しています。

◆春日ぼうぶらの特徴

春日ぼうぶら/肥後野菜<南瓜

形はひょうたん型からへちま型、さらに首が長く、鶴首かぼちゃに似たようなものまであり、大きさは30~50cmほどにもなります。

今回入手したものは熊本の鶴屋百貨店で販売されていたもので、かなり大きく存在感があるものでした。

外皮は白く粉をふいたようなくすんだ橙色で、縦に条溝があります。中の果肉は鮮やかなオレンジ色で特に種がある部分は空洞になっていて、赤みが強めのオレンジ色をしています。

春日ぼうぶら/肥後野菜<南瓜

◆食味と適した料理

このかぼちゃは糖度が高めで甘く感じるのですが、日本かぼちゃらしく水分が多く含まれ、加熱調理した時にホクホクにはならず少しベチャッとした感じになります。

煮崩れしやすいので、煮る時は面取りをし、弱火でじっくり煮なければなりません。

お勧めは蒸して潰したものをサラダにしたり、ポタージュにすると美味しいです。

●春日ぼうぶらの主な産地と旬

◆主な産地と生産量

熊本県熊本市の春日地区、中村地区などが主な産地となっています。

◆春日ぼうぶらの収穫時期と旬

収穫は早い物だと7月下旬頃から始まるようですが、食べ頃の旬は9月頃から12月頃までとなります。

品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
春日ぼうぶら                        

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