カボチャ(南瓜/かぼちゃ)の選び方と保存方法

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■美味しいカボチャの見分け方

●カボチャは収穫後追熟させて美味しくなります

 カボチャは鮮度が良い物が美味しいという訳ではありません。逆に、しっかりと熟成され、でんぷんが分解されて糖分に変わり、ホクホクとした食感と甘みを感じられるようになったもの選びます。

●カボチャを選ぶポイント

1.皮の表面に艶があるもの。下に緑ではなく、黄色い部分があるような色むらは地面と接していた部分で、日焼けしていない部分になります。これは生産者がこまめに天地替えをするなどしていれば出来ません。なので、無いに越した事はありませんが、あってもそんなに問題はありません。むしろ、あればその色で中の状態が判断できます。

 その色むらのオレンジ色が濃い物を選びます。その部分は日焼けせず、中の果肉の色と同じだと思えばいいんですよ。

2.軸が太く、切り口がよく乾燥してコルク状になっている物、そして軸の周りがへこんでいるものを選びます。

3.綺麗に左右対称に丸くなっているものを選び、形がいびつな物は受粉不良の物なので避けます。

4.手に持った時にずっしりと重みを感じるもの、皮が固く爪を立ててもへこまないようなものを選びます。

5.カットされている物は、果肉の色が濃いオレンジ色をしていて、肉厚な物、また、種がしっかりと熟して膨らんでいるものを選びます。種がペッタンコのものは未熟なうちに収穫された物で、甘味やホクホク感が足りないはずです。

●日本かぼちゃ(菊カボチャ、黒皮かぼちゃ、鹿ケ谷かぼちゃなど)を選ぶポイント

 日本かぼちゃの場合も西洋カボチャとほぼ選ぶポイントは同じです、違うのは、皮の表面で、西洋カボチャの場合は艶艶の物が良いのに対して、日本かぼちゃの場合は白く粉を吹いた状態の物を選ぶという事です。

 それ以外は同じと考えてください。

■カボチャの保存方法

●丸ままの物とカットした物

 まるごと置いておく場合は非常に保存性が高いので、なるべく涼しい風通しの良いところに置いておくだけで2カ月くらいは大丈夫です。

 カットした物は、中のワタの部分から傷み始めるので、スプーンなどでワタと種を掻きとり、それからラップなどでピッタリと包んで冷蔵庫に入れておきましょう。1週間ほどは大丈夫です。

●冷凍保存

 冷凍する場合は、種とワタを取り除き、煮物用なら面取りまで、味噌汁やポタージュなど汁物用などであれば適度な厚さにスライスしてからバットなどに並べ冷凍します。凍ってから保存袋などに移して冷凍しておきます。

 使う時は、解凍せず凍ったまま調理する事がポイント。解凍してしまうと水分が流れ出してしまい、煮崩れもしやすくなります。

 煮物の場合は、水からではなく、沸騰してから投入します。これは、冷凍する事によってカボチャの組織が既に崩れてしまっているので、煮崩れを防ぎ、かぼちゃから水分が出てしまってべチャッとした仕上がりにならないようにするためです。