マーコット:旬と主な産地、保存方法や食べ方と栄養価

■マーコットとは?

●ミカン科ミカン属タンゴール類

マーコットは、アメリカで生まれたみかん類とオレンジ類の交雑種、タンゴールと言われています。

果実は100g~150gの大きさで、ミカンにはない艶があり、濃い橙色です。形は偏平でミカンと似ています。

皮はやや剥きやすいです。甘味が強くバランスの良い酸味と共に濃厚な味を感じさせてくれます。香りも良いのですが、種の多さが気になります。

■マーコットの産地と旬

●主な産地

日本では生産数は少ないですが佐賀や長崎、和歌山などでハウスで作られています。また、沖縄では露地栽培もされています。秋にはオーストラリアからの輸入物も出回ります。

●マーコットの旬

沖縄から1月下旬頃から入り始め、4月まで出回ります。旬は3月です。

旬のカレンダー
旬のカレンダー 1月 2月 3月 4月
マーコット                        

■マーコットの保存方法と食べ方

●保存方法

室温で1週間ほどは大丈夫ですが、ナイロン袋などに入れ、冷蔵庫に入れておく方が無難です。

●ジュースに

種が多く果汁は多いので、絞ってジュースにすると良い。そのジュースでゼリーやシャーベットなども作れます。

●ミカンより皮が剥きにくい

皮が薄く、ミカンの様には剥きにくいので、ナイフで切って食べる方が良いでしょう。

■マーコットの栄養価と効用

●ビタミンCとシネフィリン

ビタミンCを豊富に含んでおり、シネフィリンとともに風邪予防にも大きな効果があるそうです。

●クエン酸効果

クエン酸を含んでおり、体内の酸性物質を減少させる効果や、疲労回復と血をきれいにする働きがあります。

●ペクチンの整腸作用

ジョウノウにはペクチンが多く含まれていて、整腸作用があり、便秘やお腹を壊しているときに効果があります。

●βクリプトキサンチンによるガン予防効果

ミカンなどに含まれるβクリプトキサンチンは、ガン予防への効果が期待されています。

●タンゴール(マーコットでの掲載はない) 可食部100gあたりの成分(皮とジョウノウは除かれています)

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
50
kcal
85.9
g
0.9
g
0.1
g
12.7
g
0.4
g
-g -g 0 0.5
g
ビタミン
カロテン E B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
550
μg
0.3
mg
0.09
mg
0.03
mg
0.3
mg
0.07
mg
24
μg
0.29
mg
53
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
2mg 180mg 7mg 9mg 18mg ―mg

五訂日本食品標準成分表より

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