初恋の香り/和田初こい<いちごの品種

■初恋の香りとは?
●「初恋の香り」は商標で、登録品種名は「和田初こい」
「初恋の香り」は山梨県の種苗会社三好アグリテック株式会社によって2006(平成18)年に登録出願、2009(平成21)年に品種登録された白いイチゴの品種で、登録品種名は「和田初こい」となっており、「初恋の香り」という名前は三好アグリテックが販売する上でのブランド商標となっています。

『初恋をした時の気持ちや頬がピンク色に染まるイメージと「初恋の香り」の淡いピンク色とかわいらしさが重なったことから名付けられました」との事です。
「白いイチゴ」の先駆けとして話題になり、百貨店などで非常に高価な価格でギフト向けとして扱われてきました。写真は2015年に伊勢丹京都店にてなんと2万円で販売されていたものです。
●初恋の香りの特徴
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『果実の縦横比は縦長、果実の大きさはやや大、果形は長円錐、果皮の色は淡紅、果実の光沢は強、そう果の落ち込みは落ち込み小、がく片の着き方は離、果径に対するがく片の大きさは小、果実の硬さはやや軟、果肉色は白、果心の色は白、果実の空洞は小、季性は一季成りである。』
●実際に食べてみた初恋の香りの特徴
試食したものは2022年3月に大丸東京で2700円で購入した「スターナイト」との2色詰めされたものです。

果形は長円錐形で整っており、平均果重は22gでした。熟した痩果(そうか)の色は赤く、果面の色は白い面と、白地に薄紅がさしたようななんとも可愛らしい色合いです。果肉は真っ白です。

食味はややしっかりとしていて柔らかいイチゴの香りが広がり、甘味は強くはありませんが、酸味が少なく食味はいいです。糖度を計ると10~11度でした。
●初恋の香り主な産地と生産量
このイチゴは一般には苗が販売されず、三好アグリテックの契約農家でのみ生産されています。その為、今なお生産量は非常に少なく、品質も高く維持されています。
●初恋の香りの収穫時期と旬
出回る時期は11月頃から3月頃までとなっています。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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初恋の香り |
< 出 典 >
※ 「登録番号18011 和田初こい」 品種登録データベース 農林水産省ホームページ