赤ピーマン(熟したピーマン):特徴や食べ方

赤ピーマン

●赤ピーマンの概要と特徴

◆赤ピーマンとパプリカの違いは?

 「赤ピーマン」と一言に言っても、一般的なピーマンと同じサイズの物と、一般に「パプリカ」とも呼ばれる大きなものがあります。いずれも「赤ピーマン」と読んだりもしますが、植物学的な分類でも同種として扱われ、英語で”Red Bell pepper”、フランス語でも”Poivron Rouge”といい、区別はされていません。でも、日本においては肉厚なタイプを「パプリカ」として区別することが多いですね。

 このページでは「パプリカ」ではなく、一般的なピーマンのサイズの「赤ピーマン」について紹介します。

赤ピーマン

◆緑のピーマンと赤ピーマン

 一般的な緑色のピーマンと同じサイズの赤ピーマンは品種が違うと思っている方がいるかもしれませんが、実は同じピーマンなのです。通常ピーマンは完熟する前の緑色の若い状態で収穫されるのですが、収穫せずそのまま木にならせていると少しずつオレンジから赤へと色が変わっていくのです。「赤ピーマン」と呼ばれる状態のものは果実全体が赤く熟すまで待ってから収穫されたものなのです。

 通常、スーパーなどでは緑色のピーマンに対して赤ピーマンは値段が高くなっていると思います。それは緑のものよりも赤く熟すまで栽培するには時間と手間がかかり、その間病虫害などのリスクも増えるなか大切に育てられているからなんです。一般的には開花後収穫するまでの期間が2倍以上かかるそうです。また、完熟しているため収穫されてからの日持ちも短くなっています。

◆赤ピーマンの特徴

 赤ピーマンはパプリカに比べ小さく、一般的なピーマンと同じサイズで果肉の厚みも同じかやや薄いものが多いです。

赤ピーマン 赤ピーマン

 そして赤く熟した分、ピーマンらしい青臭さや苦みがなく、甘味が強くなっています。緑のピーマンが通常3~4度ほどなのに対し、撮影した赤ピーマンは7.9度もありました。

 また、緑から赤へと変わる間に日光をたっぷりと浴び、緑色のクロロフィルがカプサンチンというカロテノイドの一種へと変わっていきます。この赤い色素のカプサンチンには強い抗酸化作用があるとされ、善玉コレステロールを増やし動脈硬化など生活習慣病の予防に役立つとされています。

●赤ピーマンの選び方や食べ方

◆買う時のチェックポイント

 赤く熟したピーマンは緑のピーマンよりもずっと鮮度落ちが早く傷みやすいので、買う際にはできるだけ新鮮なものを選ぶようにしましょう。

 外見的に傷や傷みがないか、そして触ってみた時に柔らかくなっていないか確認しましょう。表面に艶があり、しっかりと硬く感じるものが新鮮です。

◆赤ピーマンの食べ方

 基本的には緑のピーマンと同じ料理に使えます。苦みや青臭さがないのでピーマンが苦手なお子様でも食べやすいと思います。

 赤い色が映えるので、緑のピーマンと合わせて使うと良いでしょう。青椒肉絲(チンジャオロース)も緑と赤の2色のピーマンで作ると一層美味しく見た目も映えます。

 また、生のまま輪切りにしたり小さなさいの目に切ってサラダにしたり、肉詰め料理もお勧めです。

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