ポンカン/ぽんかん(椪柑、凸柑):旬と主な品種や産地

ポンカン/ぽんかん(椪柑、凸柑)

■ポンカンとは

●ミカン科ミカン属ミカン類

ポンカン/ぽんかん(椪柑、凸柑)

 ポンカンはインドが原産とされるミカンの仲間で、アジア各地で栽培されています。

 皮は濃い橙色で、触ったところごわごわした感じがしますが、中の実との間に隙間が出来ていて剥き易い。ジョウノウごと食べられます。独特の香りと甘味が強く、酸味はあまり無くまろやかです。


●ぽんかんの主な品種

 ポンカンには大きく分けると、果実が腰高の「高しょう系」のものと、形が扁平な「低しょう系」があります。

高しょう系

吉田ポンカン

 昭和4年、鹿児島県の吉田静吉氏が台湾の員林地方で優良系統を鹿児島県垂水市神田の町田静介氏に送ったものを増やしていったもの。

今津ポンカン

 昭和26年、愛媛県北宇和郡の今津伊勢夫氏が、高知県土佐市の市原氏より台湾から持ち帰った優良系ポンカンの穂木を分けてもらったものを、自園で高接ぎし増やしていったもの。

薩州

 鹿児島県果樹試験場で昭和30年頃に「F-2428系ポンカン」に「マルチーズブラッドオレンジ」を交配してつくられた品種を1997年品種登録されたもの。

低しょう系

太田ポンカン

 静岡県清水市の太田敏雄氏が発見した突然変異の良質ポンカンを品種登録したもの。

森田ポンカン

 昭和56年、高知県須崎市の森田可笑氏が低しょう系ポンカンの中から枝変わりを発見し、種苗登録したもの。

■ぽんかんの主な産地と旬

ポンカン/ぽんかん(椪柑、凸柑)

●ポンカンの主な産地

全国のポンカンの収穫量

 日本での主な産地は愛媛、鹿児島、熊本、大分、高知など暖かい地方で作られています。

 右の表は政府がまとめた平成23年産のポンカンの生産量です。愛媛県は全国の42%を生産しトップとなっています。

●ポンカンの収穫時期と食べ頃の旬

 和歌山では12月中旬頃から串本町の重畳山などで収穫が始まりますが、従来「ポンカン」は、11月~12月頃に収穫し食べ頃になるまで貯蔵し、1月~2月頃に出荷されます。なので旬は1月中旬から2月中旬にかけてとなります。

 鹿児島でも露地栽培の薩州を12月下旬から収穫し、貯蔵庫で1カ月以上熟成させたのち出荷されるので、やはり旬は1月下旬から2月が旬となります。

旬のカレンダー
旬のカレンダー 12月 1月 2月 3月
ポンカン
               

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