●明治時代から作られている古い品種
こうぎょく(紅玉)はアメリカ原産のリンゴで、日本には明治時代の初めに入ってきました。大きさは200g程の小玉で名前の通り真っ赤になるリンゴです。
かつては一世を風靡し、大量に出回っていた時代がありましたが、新品種が続々と登場するに従い一時はなかなか手に入らない位にまで減ってしまいました。
近年、製菓用にはやはりこの紅玉が酸味や果肉の質などが向いているという事で復活してきています。以前は結構割高な価格で取引されていましたが、現在では生産量も増え、手頃な価格で手に入るようになりました。
●紅玉の特徴
果実は200g程の小ぶりのリンゴで、表皮が名前の通り真っ赤に色付きます。果肉は緻密でしまりがあり、煮込んでも煮崩れしにくい肉質をしています。 甘味は十分にありますが、それ以上に酸味がしっかりとしていて香りも活き活きとしています。
十分に熟したものはワックス成分も多く分泌れるので、布などで軽く表面を磨くと艶っ艶に光ります。
香りと酸味が持ち味で、近年の甘さ重視のリンゴに比べ、ヨーロッパやアメリカなどで昔から作られてきたタルトタタンやアップルパイを作るには適しています。
◆実際に食べてみた<品名>の食味
■紅玉の主な産地と旬
●紅玉主な産地
主な産地は青森県です。政府がまとめた平成23年産の栽培面積を見ると、青森県が265.6haで最も多く、次いで長野県の93ha、山形県54.8haとなっており、上位三つの県で全国の約9割を占めています。
●紅玉の収穫時期と旬
収穫期は長野県が9月下旬頃から、青森県辺りでは10月上旬辺りから始まり、市場には春先まで出回ります。出荷のピークは10月から11月上旬頃で、その頃が旬となります。
旬のカレンダー | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||
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紅玉 |
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