かぼす:概要や特徴と産地や旬

かぼす・すだち・きず・ジャバラなどの酢みかん

●かぼすの分類と特徴

◆かぼすとは

分類:ムクロジ目 > ミカン科 > ミカン属

学名:Citrus sphaerocarpa Tanaka, nom. nud.

英名:Kabosu

和名:かぼす/香母酢

別名:臭橙(カブチ)

 かぼすはユズやダイダイなどと同様、ミカン属の香酸柑橘類に属し、通常緑色の状態で収穫、出荷されますが、熟すと黄色くなり、風味も若干変わります。

◆カボスの特徴

カボス/かぼす/香母酢

 カボスの果実は個体差があるものの、100~150gほどの大きさで、通常果皮が緑色の状態で収穫されます。果形は球形からやや扁球形で、表面はユズに比べると凸凹が少なく滑らかです。熟すにしたがって果皮は黄色くなります。スダチと似ていますが、サイズがスダチは30~40gと小さいことやスダチの皮は薄いのに対し、カボスの皮は厚みがあるなどの違いがあります。

 果肉は透明感のある乳白色で酸味が強く、さわやかな風味があります。果汁は果皮が黄色くなるにしたがって酸味が減り甘くなっていきます。

◆かぼすの色々な楽しみ方

カボス クリックで拡大

料理の風味付けに皮を刻んで添えたり、あえたりすることが多い。

焼き魚にぎゅっと絞って・・・は定番。

デザートにも面白い。シャーベットをはじめ、食間のグラニテ、デザートのムース、ゼリーなど。

魚料理のソースに、風味付けとしてジュースや果皮を使っても香良く仕上がります。

カクテルにも、ライムやレモンをカボスに替えてまた違った風味のカクテルに。

◆カボスに似た香酸柑橘もいろいろ

●徳島県の特産で知られるスダチ/酢橘

すだち/スダチ

 スダチもカボスと同じミカン属の香酸柑橘類に属し、こちらは徳島県の特産です。かぼすより小さく皮はうすい。香りが非常にさわやかです。松茸と共に売られているのもこのスダチです。

すだちの解説と写真 →

●福岡県の特産 キズ/木酢

●和歌山県の特産 ジャバラ

●宮崎県の特産 平兵衛酢へべず(さんず)

へべす/平兵衛酢

●カボスの主な産地と旬

◆主な産地と生産量

 かぼすは大分県が原産とも言われるだけあって大分県の特産となっています 。

 全国の栽培面積をみると大分県の収穫量が全国のおよそ99%を占めています。

カボスの全国の栽培面積と収穫量

◆カボスの収穫時期と旬

 かぼすは夏から秋にかけて収穫されます。初夏から7月頃までハウス物が出回り、8月から10月にかけてが露地物の旬となります。

 秋に黄色く色付いたカボスはまろやかな風味のものとなっています。

品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
カボス            
かぼす・すだち・きず・ジャバラなどの酢みかん

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