陽光(ようこう)の特徴や産地と旬
■ようこう(陽光)とは?
群馬県園芸試験場北部試験地において1962(昭和37)年に、「ゴールデンデリシャス」の自然交雑種子を多数採種しては種し、順調な生育をした300余本の実生から選抜育成された品種で、皮が赤く着色するリンゴです。
群馬県によって1979年に登録出願され、1981年に品種登録されています。
◆陽光(ようこう)の特徴
果実は300~350g程の長円形で、果皮の表面は着色し始めは縦縞の模様がはっきりとついいた状態で紅くなり、熟すにつれ全体に濃い赤に色付き、縞模様もわかりにくくなっていきます。果肉は白に近いクリーム色で果汁は多いです。
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『- - - - - -
果実 果形は長円、王冠の発達は弱、がくあ、こうあの、深さはともに深、広さは中、果実の大きさは大、
果皮の地色は黄、着色は濃く、縞は明瞭であるが、熟度の進行とともに不明瞭となる。着色の量は多、さびの発生位置はがくあで発生量は多、着色の早晩は中、皮目の形は扁円、さび状果点はあり、果点密度は中、果皮のろう質は中、光沢は強、
果心の大きさ小、果肉の色は白、果肉のきめは中、甘味高、酸味中、波味無く香気は中、果汁は多い。
- - - - - -』以上、抜粋。
◆実際に食べてみた食味
今回入手したものは岐阜県産のもので、表皮は濃く色付いた状態でした。
食感的には、しっかりとした歯触りがあり、かじったところから果汁が滴る感じで、甘みがまず口に広がり、それを底上げするような控えめの酸味が感じられ、とても美味しかったです。(2016.10.30)
●陽光(ようこう) の主な産地と旬
◆主な産地と生産量
陽光は各地で栽培されていますが、中でも最も栽培面積が多いのは育成地だった群馬県です。
政府がまとめた平成25年産の全国の栽培面積を見ると、全国で約228haで、そのうち約3分の1が群馬県、次いで福島県、長野県、山形県よなっています。
◆陽光の収穫時期と旬
陽光は育成地の群馬県において10月20~25日頃成熟する品種で、おおむね10月下旬が収穫時期となっています。貯蔵性はそこそこ良いようで冷蔵で3か月もつとされています。
食べ頃の旬は10月下旬から11月下旬にかけてとなります。
旬のカレンダー | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | ||||||||
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陽光 |