●アケビの分類と特徴

◆アケビとは

分類:キンポウゲ目 > アケビ科 > アケビ属

学名:Akebia quinata (Houtt.) Decne. (1839)

英名:Chocolate Vine、Fiveleaf akebia、Akebia 仏名:Akébi(Akébie)

和名:あけび/木通

別名:アケビカズラ、ヤマヒメ(山姫)、サンジョ(山女)

アケビ・木通・あけび

 アケビは東アジア原産で、日本でも全国の山間部などにミツバアケビ、アケビ、ゴヨウアケビの3種類が自生しています。果実は6~10cmほどの長い卵のような形で、厚い果皮と、中に種子と共に白いゼリー状の果肉が入っており、熟すと紫色になった果皮の片側がぱっくりと割れて中の果肉と種子が顔を出し、この時が食べごろとなります。古くから日本では食用にされいて、果皮も果肉もどちらも食べられます。

 春の新芽や未熟果も食べられ、東北の山菜として食卓に並んできました。

●これまでは和の食材でしたが・・

アケビ・木通・あけび

 あけびは古くから日本で親しまれてきた果物ですが、都会育ちの人たちにとっては馴染みが薄くなってしまったようです。今でも少し山へ入ると、つるになっているアケビを見ることが出来ます。木の実は熟するとざくろ同様、パカっと割れて中の果肉が露出します。洋の食材としては馴染みが薄いですが、今、あらためてこういった食材を使ってみるのもいいのではないでしょうか

天然のアケビ(木通/あけび)

●食味・・

 熟したアケビの果肉は半透明または白く、ねっとりした食感です。中には黒い種子が無数に入っていて、これを取り除いて食べるのは難しいです。味的には酸味はなく、まったりとした甘味が口に広がります。

 また、皮も食べることができます。加熱調理して食べるのですが、少し感じられる苦みが持ち味です。

■あけび(木通/アケビ)の主な産地と旬

●自生している山菜と栽培物

アケビ・木通・あけび

 全国各地の山で収穫されていますが、栽培されているものも出回っています。

 全国の収穫量のうちの約9割が山形県で次いで愛媛県、長野県などで生産されています。

 令和2年産特産果樹生産出荷実績調査によると2020年の全国の栽培面積と収穫量は5.6ha、61トンとなっており、そのうち4.5ha、44.8トンが山形県が占めています。次いで秋田県の1.1ha、16.2トンで、それ以外の産地は記録がありません。

●アケビの旬は秋

 アケビの果実は9月~10月頃に大きくなり収穫時期となります。

旬のカレンダー 8月 9月 10月 11月
アケビ(木通/あけび)                        

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