白柳(しろやなぎ)ネーブル:来歴や特徴と産地や旬

●白柳(しろやなぎ)ネーブルとは
◆白柳(しろやなぎ)ネーブルの来歴
白柳ネーブルは1932年(昭和7年)、静岡県三ヶ日町において、加茂吾郎氏が自身の果樹園で栽培していたワシントンネーブルに、大玉ができる枝変わりを発見したのがルーツとされています。

その後第二次世界大戦のさなか軍によって原木は伐採されてしまうのですが、加茂氏からその穂木を譲り受けていた同地区の白柳辰雄氏が高継ぎして育成し、その後広く増殖され現在に至っています。
名称は白柳氏の名にちなんでいます。
◆白柳ネーブルの特徴

果実は250~300gになる大玉で、やや縦長傾向がありますがほぼ球形です。果皮表面は濃いだいだい色で凹凸は少なく比較的なめらか。そしてネーブル特有の”へそ”が果頂部にあります。
この”へそ”があるということは、断面を見ると分かるように上部のメインとなる房の下部に更に小さな房が集まった形になっており、サジョウの房が缶詰のミカンのような形ではないことです。

皮は手ではむけず、ジョウノウ膜は薄いので皮だけナイフで綺麗にむいて、あとは輪切りや串切りにしてそのまま食べることができます。
香りが華やかで果肉は果汁が多く、糖度に対して酸味が少なめです。
◆実際に食べてみた白柳ネーブルの食味

今回入手したものは1月の下旬ごろに産地のスーパーで売られていた静岡県産のもので、大きさは300gほどでした。
果肉はとてもジューシーで甘く、酸味が穏やかでふっくらとした味わいに感じました。香りも良く、味に嫌味が全くなくとても美味しいネーブルでした。
●白柳(しろやなぎ)ネーブル主な産地と旬
◆主な産地と生産量
主な産地は静岡県で、中でも細江町や三ヶ日町で作られています。
◆白柳ネーブルの収穫時期と旬
白柳ネーブルの収穫は12月頃から始まります。しかし収穫したばかりのものは酸味が強く、酸味を落ち着かせるために一月ほど貯蔵してから出荷された物の方がおすすめです。出荷は3月頃までのようです。
そういうことから、食べごろの旬は1~2月。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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白柳ネーブル |
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