オレンジ:旬と産地、選び方と保存方法、食べ方と栄養価

■オレンジとは
●ミカン科ミカン属の柑橘 (英)Orange (仏)Orange

オレンジはミカン科ミカン属の柑橘で、インドのアッサム地方が原産とされています。現在国内で流通しているオレンジのほとんどはアメリカなどからの輸入物となっていますが、国内でもネーブルオレンジやタロッコオレンジ(ブラッドオレンジ)が少量作られています。
●主に3種類あります
主な種類として、バレンシアとネーブル、ブラッドオレンジの3種類があります。大きな違いは、バレンシアオレンジは果汁を絞ったジュースの劣化が遅く、過熱しても味が安定しているのに対して、ネーブルは果汁の劣化が早く、過熱すると味も悪くなりやすいこととです。また、ブラッドオレンジはアントシアニン色素を含み、その名のごとく、果汁が紅い色をしています。
●バレンシアとネーブル

バレンシアとネーブルの違いは、バレンシアの方が酸味が強く、ネーブルのほうが甘味酸味のバランスがとれていて、味が濃いようです。また、バレンシアが夏の柑橘なのに対し、ネーブルは寒い季節の柑橘になります。外見の見分け方は、それぞれの果頂部にあり、バレンシアは普通のみかんのように茶色い点になっていますが、ネーブルは写真のように丸くへそのような形になっています。
●オレンジの主な品種
■オレンジの主な産地
●主な輸入先
2011年で見ると日本に輸入されているオレンジの70%がアメリカからとなっています。次いでオーストラリアが約2割となています。
●国内の産地

国内では、ネーブルオレンジが広島、和歌山、静岡などで作られています。
バレンシアオレンジは和歌山(357トン)、神奈川(51トン)だけとなっています。愛媛県宇和島でも栽培されています。
また、タロッコオレンジも同じ平成21年では愛媛で31トン、大分で6トンが作られています。
■オレンジの収穫時期と旬
●国産オレンジの収穫時期と食べ頃の旬
国産のネーブルオレンジは12月初旬頃から下旬頃にかけて収穫され、その後一旦貯蔵されたのち、2月頃から4月にかけて出荷されます。なので、食べ頃は3月と言えます。
バレンシアオレンジは日本での栽培だと初夏の時期に強い日差しに浴びて回青現象という、一度オレンジ色に色付いた後、再び青くなってしまう事が多い。

タロッコオレンジは2月下旬頃に収穫され、一旦貯蔵されたのち、3月中旬から下旬に出荷されます。
●輸入オレンジ
アメリカのバレンシアオレンジはカリフォルニアでは6月から11月にかけて収穫されます。フロリダでは6月、南アフリカでは5月から6月に収穫されています。一方ネーブルオレンジは寒い時期の12月頃から3月頃まで収穫、出荷されています。

旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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国産ネーブルオレンジ | ||||||||||||
国産バレンシアオレンジ | ||||||||||||
アメリカ産バレンシアオレンジ | ||||||||||||
アメリカ産ネーブルオレンジ |