ビワ(枇杷/びわ)の栄養価と効能

ビワの栄養価と効用 涼峰(りょうほう)

■ビワに含まれる主な栄養素とその働き

●β-カロテンとβクリプトキサンチン

 β-カロテンは100g中510μg含んでおり、βクリプトキサンチンも600μg含んでいます。これは体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあります。

●ポリフェノール

 ポリフェノールを含んでおり、活性酸素を抑えがん予防にも効果があるとされています。

●生薬として

 ちなみに枇杷の葉は昔から腰痛や腹痛など、幹部に当てると痛みに効くとして民間療法に利用されていたそうです。また、近頃では、がんにも非常に効果が高いとの話も聞きます。

●ビワの種は有毒

 ビワの種子にはアンズなどと同じく、アミグダリンやプルナシンという青酸を含む有害な天然のシアン化合物が多く含まれています。ビワの種子はそこそこ大きく、一見食べられそうに感じますがお勧めできません。

■ビワの可食部100gあたりの成分

 下の表は七訂日本食品標準成分表に記載されている生の状態のビワに含まれる成分の量です。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
40
kcal
88.6
g
0.3
g
0.1
g
10.6
g
0.4
g
(0.02)
g
(0.05)
g
0 1.6
g

ビタミン
カロテン E B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
810
μg
0.2
mg
0.02
mg
0.03
mg
0.2
mg
0.06
mg
9
μg
0.22
mg
5
mg

無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
1
mg
160
mg
13
mg
14
mg
9
mg
0.1
mg
七訂日本食品標準成分表より

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