●サバ・バナナの分類と特徴

◆サバ・バナナとは

分類:ショウガ目 > バショウ科 > バショウ属

学名:Musa acuminata × balbisiana (ABB Group) 'Saba'

英名:Saba banana、sweet plantain

和名:サバ・バナナ

別名:kluai hin(タイ)、pisang kepok(インドネシア)、pisang nipah または pisang abu(マレーシア)

 サバ・バナナは”Musa acuminata”(マレーヤマバショウ)と”Musa balbisiana”(リュウキュウバショウ)のハイブリッドで三倍体のABBタイプ雑種とされています。一見同じように見えるカルダババナナと混同されがちですが、ごく近い近縁種で、いずれも同じサバ・サブグループに分類される別種とされています。

 フィリピンが原産ですが、インドネシア、マレーシア、シンガポールなど東南アジアで広く栽培されている品種で、生食もできますが一般的なバナナとは違い主に加熱調理用のバナナとして産地では重要な食材となっています。

 フィリピンの名物料理として知られるバナナキュー(Bananaque)やトゥロン(Turon)には主にこのバナナが使われています。

 また、フィリピンの調味料、バナナケチャップの原料にも使われています。

◆サバ・バナナの特徴

 サバ・バナナは長さ8〜13 cm、直径2.5〜5.5 cmの太く短いバナナで、断面は4または5角形の角ばった形になっており、房はブロックを束ねたよう感じになっています。

サバ・バナナ(Saba Banana)

 皮は硬くて厚みがあり、中の果肉は緻密ででん粉を多く含んでおり、プランテインほどではありませんがジャガイモに近い炭水化物を含み、産地では主食的な食材となっています。

サバ・バナナ(Saba Banana)

●実際に食べてみたサバ・バナナの食味

◆生のまま食べてみた

 使用したサバ・バナナは皮の色がまだ黄緑色でほんのり黄色っぽくなりはじめたくらいのものでした。

サバ・バナナ(Saba Banana),果肉断面

 皮は手だけではむけず、両端をナイフで切り落とし、左右の皮に切り込みを入れ、そこから手ではがすようにむきます。

 果肉はしっかりとした硬さがあり、断面を見ると果芯付近には種の素となる黒い粒が並び、その外側にやや色の濃い部分があります。

 生のまま食べてみると、むちっとした食感でわずかに甘味がありますが、未熟なせいかバナナの香りは弱く感じました。

◆サババナナをオーブンで焼いてみた

 試しに、半分だけ皮を剥いたものと、まるままの物を220度のオーブンで焼き上げてみました。

サバ・バナナ,Saba Banana,焼きバナナ

 皮をむいたものは皮が無い面に薄く焼き色が付き、フォークで叩くとコンコンと音がするほど硬くなっていました。食べてみると、焼き色が付いている部分は砂糖が少ないクッキーのような食感です。

 皮付きのままの物は、皮を剥くと果肉が蒸し焼きの状態になっていて、ホクホクした食感でサツマイモのような感じに焼きあがりました。

◆サバ・バナナのバナナキュー

 フィリピンの名物屋台料理バナナキューを作ってみました。

 皮をむいたサババナナをバターでこんがりと焼き色が付くくらいソテーし、そこに砂糖をたっぷりと加えてキャラメリゼします。

 それに割り箸を差し込んで出来上がり。

サバ・バナナ(Saba Banana),バナナキュー

 食べやすい様に切り分けて盛り付けてみました。

サバ・バナナ(Saba Banana),バナナキュー

 食べた感じはバナナの香りの大学芋です。今回使用したものはまだ完全に熟していなかったのでホクっとした食感でしたが、完熟したものはもう少し柔らかくなると思います。

◆サバ・バナナのバナナトロン(Turon)

 こちらもフィリピンの定番料理バナナトロンをアレンジしてみました。

 サババナナを半分に縦割りし、それを春まきの皮で包んでたっぷりのバターで焼き上げたました。仕上げにチョコソースをかけています。

サバ・バナナ,Saba Banana,バナナトロン,Turon

 普通のバナナでも作れますが、サババナナで作ると皮がカリッとしていて中はホクっと仕上がるのでナックのような感じになりました。

◆サバ・バナナのバナナチップス

 サババナナでバナナチップスを作ってみました。

 サババナナは果肉が硬いのでスライスしやすく、余分な水分も少ないのでバナナチップスにも適しています。

 やや低めの温度でじっくりと水分を飛ばしていき、仕上げに温度を上げてカラッと揚げます。

サバ・バナナ,バナナチップス,Saba Banana

 甘味も控えめでついつい手が出る感じの美味しさです。

●サバ・バナナの主な産地と旬

◆主な産地と生産量

 サババナナの主な産地はフィリピンで、国内にもフィリピン産のものが輸入されています。

 フィリピン以外にもインドネシアやタイ、マレーシアなどの東南アジアで広く作られています。

◆サバ・バナナの収穫時期と旬

 サババナナは熱帯地方の果物で、年間通して収穫出荷されているので旬は特にありません。

品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
サバ・バナナ                        

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クッキングバナナ(調理用バナナ)

サババナナ

サババナナ

 ’Saba’ Saba sub-group ABB

 フィリピンの名物料理として知られるバナナキューやトゥロンに使われる主に調理向けのバナナ。

カルダババナナ

カルダババナナ

 'Cardava' Saba sub-group ABB

 サバ種と同じように主に調理用に使われるバナナでバナナチップスの原料にも使われています。追熟すると生でも美味しい。

プランテイン

プランテイン

M. × paradisiaca L. AAB

 主に調理用とされる品種で、でんぷん質が多く含まれ、熱帯地方では主食として食べられているところもある。