■葉ごぼう/若ごぼうとは

●キク科ゴボウ属

 葉ごぼうは根の部分だけでなく、葉や茎も食用にするため栽培されているもので、主に「越前白茎」という品種が使われているようです。主に大阪を中心とする関西で食べられてきた野菜で、大阪八尾の特産でも知られ、「若ごぼう」という呼び名で親しまれています。

●葉ごぼう/若ごぼうの特徴

 葉ごぼうまたは若ごぼうは葉柄の長さが30~50cmほどで、根の部分は15~20cmほどで収穫されます。

葉ごぼうの葉柄

 葉柄から葉までの形は一見フキに似ており、葉の表は緑で裏は白っぽいですが、葉ごぼうの葉はやや細長い三角形なのが特徴です。茎はフキと同じように芯が空洞になっています。

葉ごぼうの茎の断面

 根の部分は細長い形で、文字通り若いゴボウといった感じです。

●豊富な栄養成分

葉ごぼう/若ごぼうの葉

 八尾市のホームページによると、若ごぼうには、食物繊維や鉄分、カルシウムが多く含まれるだけでなく、機能性成分として期待されている「ルチン」がダッタンソバに匹敵するほど若ごぼうの葉に含まれているそうです。この「ルチン」には高血圧や動脈硬化などのリスクを軽減する働きがあるとされています。

 また、食物繊維は、サツマイモの約1.4倍、鉄分は、ほうれん草の約1.6倍も含まれているそうです。

■葉ごぼう/若ごぼうの主な産地と旬の時期

●葉ごぼう/若ごぼうの主な産地

 葉ごぼうの主な産地は「若ごぼう」として出荷されている大阪府八尾市が有名です。そのほかにも香川県などで作られています。

●葉ごぼう/若ごぼうの旬は

葉ごぼう/若ごぼう

 葉ごぼうは春の野菜で、ハウス物が1月下旬辺りから収穫が始まり、露地物の収穫は3月頃となり4月の初旬辺りまで続きます。出回り始めは1月下旬で、その頃はまだ価格も高く、量が増え、価格が落ち着く旬の時期は2月から3月となります。

品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
葉ごぼう/若ごぼう