エンダイブ/シコレ(チコレ):特徴や産地と旬

エンダイブ,シコレ,チコレ,ニガチシャ

●エンダイブとは

◆キク科の一年草 キクジシャ

 エンダイブは別名「にがチシャ」とも言われヨーロッパ地中海沿岸地方原産とされるキク科の野菜で、正式な和名は「キクジシャ」といいます。別名にあるとおり苦味が強いので、大きくなり始めたら「縛葉(ばくよう)」といって、内側に日を当てないように外側の葉を束ねて内側に光が入らないようかぶせることで白っぽい部分が多くなるように軟白処理されます。

 手間がかかる事もありサニーレタスなどに比べ高値で取引され、主にレストランやホテルなど飲食店向けに卸され、一般のスーパーなどに並ぶことはあまりありません。

エンダイブ/シコレ(チコレ)

◆エンダイブとアンディーブ  

(英) Endive (仏) Chicorée

チコリー/アンディーブ

 チコリーのところでも載せていますが、英語名とフランス語名がややこしい食材です。ここで取り上げているのはフランス語でシコレ又はチコレ(chicorée)=英語でエンダイブ(endive)です。一方その逆のフランス語でアンディーブ(endive)=英語でチコリー(chicory)は色白の芽野菜で、なぜか英語、フランス語で入れ替わっています。

チコリーはこちら

◆エンダイブの特徴

 エンダイブにはいくつかの品種があるようですが、主に出回っているものは写真のような葉に細かい切れ込みが沢山あるタイプのものです。 エンダイブ,シコレ,チコレ,ニガチシャ

 何もせずそのまま栽培すると全体に濃い緑になりますが、それでは苦みが強くなり、食感も硬くなるので、ある程度育ち収穫時期が近くなると外側の葉を束ね、中心部に日光が当たらないようにして軟白化されます。この軟白処理を「縛葉(ばくよう)」といい、おおむね収穫の5日から1週間ほど前に行われています。

エンダイブ,シコレ,チコレ,ニガチシャ

 そのため、出荷されるものは外側の葉は緑色ですが真ん中の葉は黄色っぽく、葉先も細かくなっています。一枚の葉を広げてみても形が複雑ではっきりしない感じですね。

●エンダイブの主な産地と旬

エンダイブ,シコレ,チコレ,ニガチシャ

◆主な産地と生産量

 エンダイブの産地として知られているのは岡山県をはじめ長野県や千葉県などです。

 岡山県の主な産地は赤磐市山陽町で、エンダイブ部会が発足し本格的に出荷が始まったのは1998年からとまだ歴史は浅いのですが、今では質、量ともに全国トップクラスとなっています。

◆エンダイブの収穫時期と旬

 エンダイブ

 

◆エンダイブは冬が旬の野菜

 エンダイブはハウス栽培もおこなわれ、通年市場には出荷されています。特に冬場は千葉県が多く、夏場は長野県が多く出荷しています。

 岡山県では一年を通して出荷されていますが最盛期は5月とのことです。

旬のカレンダー
エンダイブ 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
長野                        
岡山                        
千葉                        
静岡                        

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