ブドウの品種:藤稔(ふじみのり)の収穫時期や旬と主な産地、特徴などを紹介します。

■藤稔(ふじみのり)、大峰(だいほう)の来歴や特徴

 ブドウの品種:藤稔(ふじみのり)の収穫時期や旬と主な産地、特徴などを紹介します。藤稔は青木一直氏が井川682号とピオーネを交雑させ選抜育成した大粒の黒色ぶどうで、旬は8月の中旬から9月中旬あたりです。また、大峰(タイホウ)というぶどうはJAふえふき御坂支所から出荷される一定の基準を満たした藤稔のブランド名です。

●藤稔(ふじみのり)の来歴

藤稔(ふじみのり)、大峰(たいほう)

 「藤稔」は神奈川県藤沢市の果樹農園主青木一直氏が「井川682号」と「ピオーネ」を交雑させ、得られた実生から選抜育成した大粒の黒色ぶどうで、1983(昭和58)年登録出願、1985年に品種登録されています。

 「藤稔」はとにかく果粒が大きく、ゴルフボールほどにもなることで当初大きな話題となったブドウです。

 交配親の「ピオーネ」、「井川682号」ともに静岡県の井川秀雄氏が育成した品種で、「ピオーネ」は「巨峰」と「カノンホール・マスカット」から生まれた品種で、「井川682号」は「クロシオ」に、「フレームトーケー」と「オパーレ」の交配系統との交配で得られた系統とのことです。

●藤稔(ふじみのり)と大峰(たいほう)

藤稔(ふじみのり)、大峰(だいほう)

 「大峰(タイホウ)」として流通しているブドウがありますが、これは品種名ではなく、山梨県のJAふえふき御坂支所から出荷される「藤稔」で、房の形がよく一定の大きさ(重さ)があり、全体に果皮色が黒く着色していることや果粒の大きさも基準を満たしたものなどといった厳しい基準をクリアしたものだけに「大峰」というブランド名が付けられています。

●藤稔(ふじみのり)の特徴

 「藤稔(ふじみのり)」の最大の特徴は、粒の大きさです。大きいものだとピンポン玉ほどもあり、通常でも500円玉ほどの直径があります。

藤稔(ふじみのり)、大峰(だいほう)

 また、とても甘く、栽培方法によってはかなり高い糖度に仕上がります。甘みは果皮の色が濃いほど強いと思って良いでしょう。

藤稔(ふじみのり)、大峰(だいほう)

●農林水産省 登録品種データベースより

 農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

藤稔(ふじみのり)ぶどう

『------- 

 果房は円錐形で、果房の大きさは大(340g程度)、粒着の粗密はやや粗、果梗は太い、

 果粒の大きさは非常に大(10~22g)、果皮は暗紫赤色で、厚上、果粉は少ない。

 果皮と果肉の分離は容易で、果肉は黄緑色、肉質は崩解性と塊状の中間である。

 果汁の多少は多、甘味は中(糖度17度)、酸味は中、渋味・香気はない

 成熟期は育成地で8月中下旬、「井川682号」より1週間程度、「ピオーネ」より2週間程度早い。結果樹令に達するのは早く、花振い性はやや高い、裂果及び脱粒は少なく、果実の日持ちも長い。

---------』 以上抜粋。

大峰(タイホウ)

●藤稔(ふじみのり)の主な産地

 「藤稔」は全国で幅広く栽培され、現在様々な新しい品種が登場している中でも生食用ぶどう全体の栽培面積に占める割合は1.25%ほどで10番目にあります。その主な産地は山梨県です。

藤稔(ふじみのり)の全国の栽培面積

 令和2年産特産果樹生産動態等調査によると全国の栽培面積は203haほどで、そのうちの31%ほどを山梨県が占めています。次いで兵庫県、神奈川県、群馬県、東京都、京都府となっています。

 「藤稔」は登場してからすでに35年以上経ち、その後大粒種や高糖度の品種など数多くの品種が登場し、近年は栽培面積が減少してきています。

●藤稔(ふじみのり)の収穫期間は短い

 藤稔は収穫できる期間が短く、一箇所のぶどう園で2週間から長くても3週間ほどしか採れないようです。

 出盛りとなるのは8月の中旬から9月中旬あたりまです。

旬のカレンダー 7月 8月 9月 10月
藤稔                        

< 出 典 >

 ※ 「ブドウ「藤稔(ふじみのり)」誕生の歴史」青木果樹園

 ※ 「登録番号919 藤稔」 品種登録データベース 農林水産省ホームページ

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