赤嶺(せきれい):来歴や特徴と産地や旬

赤嶺(せきれい) ぶどう ブドウ

●赤嶺とは

◆赤嶺の来歴

赤嶺(せきれい) ぶどう ブドウ

 「赤嶺」は山梨市の三沢昭氏が発見した「甲斐路」の早熟着色系枝変わりの品種とされる皮が赤く色づくぶどうです。はっきりとした時期はわかりませんが、昭和60年前後には県内に広まっていったようです。

 「赤嶺」はもともと「甲斐路」の枝変わりという事もあって、外見はほとんど「甲斐路」と変わらず「早生甲斐路」という事で単に「甲斐路」として出荷されることもあるとのことです。

 「甲斐路」は「フレーム・トーケー」と「ネオ・マスカット」の交配により生まれた欧州種の赤ブドウなので、本種も欧州系品種という事になります。


◆赤嶺の特徴

「赤嶺」の特徴はほとんど「甲斐路」と同じで、 房は円錐形で粒の形はやや先がとがった卵型です。

 今回入手したものは岡山県の花澤ぶどう研究所で買ってきたものです。本来「赤嶺」は鮮紅色から紫紅色に着色しやすい品種ですが、その年の気候により昼夜のわたり高温が続いたり日照量が足りなかったりするとこうした薄い色になることもあります。

赤嶺(せきれい) ぶどう ブドウ

 また、「赤嶺」の特徴として粒がしっかりと付いていて脱粒しにくく、棚持ちが良いこと、糖度が20度前後と高くなりやすいことがあります。

赤嶺(せきれい) ぶどう ブドウ

 「甲斐路」との違いは熟期が9月初旬から上旬にかけてと20日ほど早いこと、そして着色しやすいこと、縮果病や黒カビ病などに対する耐病性が強いことなどです。

◆実際に食べてみた赤嶺の食味

 今回入手したものは岡山県で9月上旬に収穫されたもので、果皮はあまり着色していませんでした。

赤嶺(せきれい) ぶどう ブドウ

 見た目的に赤ぶどうで色が薄いと味的にも期待できないような印象を受けがちですが、この「赤嶺」はとても甘く熟していました。

 皮は薄く、そのまま食べられなくはないですが、やや口に残り、種と共に出すか、手で剥きやすいので剥いて食べる方が良い感じでした。酸味は甘みに対してあまり感じられない程度ですが、美味しくて次々と手が出てしまう感じで食べてしまいます。

●赤嶺の主な産地と旬

◆主な産地と生産量

 「赤嶺」は主に山梨県で作れれています。農林水産省がまとめた特産果樹生産動向調査によると2017(平成29)年の産の栽培面積は全国で174.1haと「甲斐路」の5倍以上もあり、山梨県では171.9haと全国の98%ほどを占めています。その他、愛知県や新潟県が記録されていますが、この統計に出てはいませんが長野県など各地のぶどう栽培地の個々の農園でも少量栽培されています。

 動向的には「赤嶺」は登場してから30年以上の年月が経ち、新品種が次々登場していく中、山梨県でも近年は年々その栽培面積が減ってきています。

◆赤嶺の収穫時期と旬

 「赤嶺」はぶどう全体では中生種にあたりますが、「甲斐路」よりは20日ほど早く収穫時期を迎えます。

 早い産地では9月初旬ごろから収穫が始まり、遅い地域の10月上旬ごろまで産地を変えながら続きます。

 出盛りの旬の時期は9月上旬から下旬にかけてとなります。

旬のカレンダー

品種 8月 9月 10月 11月
赤嶺                        

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