恋空/こいぞら/あおり16<リンゴの品種:来歴や特徴と産地や旬

恋空/こいぞら/あおり16<リンゴ

●恋空/こいぞらとは

◆正式な品種名は「あおり16」

恋空/こいぞら/あおり16<リンゴ

恋空は青森県りんご試験場(現・地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所)において、1984(昭和59) 年に系統名67-45(あかね×レロ11)に極早生種の夏緑を交配し生まれた実生を育成したもので、2004(平成16)年に「あおり16」として品種登録されています。

ちなみにレロ11は東光とリチャードデリシャスから生まれたりんごです。

「恋空(こいぞら)」というのは品種名あおり16に付けられた商標で、「あおり」は青森県りんご試験場の略で、そこで生み出されたリンゴを意味します。

◆恋空/こいぞらの特徴

恋空/こいぞら/あおり16<リンゴ

恋空は150~250グラム程の比較的小さなりんごで、果形は赤道断面が円形、縦割りは写真のような偏円の物から円形のものまであります。

果皮は全体に赤く色付きやや大きめの果点が全体に見られます。

果肉は果汁が多く、糖度が16%程にまで上がるのに対し酸味は少ない。

◆品種登録データベースに記されている恋空/こいぞらの特徴

農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『果形は円、王冠は無、がくの開閉は閉、がくあの深さ、広さ及びこうあの深さは中、広さは広、果実の大きさは小、果皮の地色は黄緑、果皮を被う色は紫紅、量は多、強さは濃、型は無、さびの位置はこうあ、量は無~僅か、さび状果点は有、果点の大きさは大、密度は中、スカーフスキンは少、果皮のろう質は少、粗滑の程度は中である。果梗の長さは中、太さは細、肉こうの有無は無である。果心の形は円錐、大きさは小、果肉の色は黄白、果肉の褐色化は弱、硬さは硬、肉質は粗、蜜の多少は無~僅か、甘味は中、酸味は弱、渋味は無、香気は少、果汁の多少は多、種子の形は倒卵、大きさは小である。-------』 以上抜粋。

◆恋空/こいぞらの食味

恋空/こいぞら/あおり16<リンゴ

今回入手したものは、1個の大きさが190g前後の小ぶりのもので、全体によく色付いていました。食べてみると確かに果汁がたっぷりで甘く、果肉の食感は柔らかめでした。これはおそらく入手した時期が8月下旬と遅めだったからなのかもしれません。保存性が低く柔らかくなりやすいようです。

全体的な印象として、渋みなどもなく、味、食感共に甘く優しいりんごでした。

●恋空/こいぞらの主な産地と旬

◆主な産地と生産量

恋空/こいぞら/あおり16<リンゴ

恋空は青森県のオリジナル品種で、青森県でのみ生産出荷されています。平成25年産の栽培面積は8.8haとなっており、リンゴ全体に占める割合はとても少なく、希少性は高い。

◆恋空/こいぞらの収穫時期と旬

恋空は早生種で、収穫は8月中旬のお盆前後となっています。貯蔵性が低く、収穫後すぐに出荷され出回る期間がとても短いリンゴなので、見かけたら即買いしないと食べ損なうことになりそうです。

旬のカレンダー
品種 7月 8月 9月 10月
恋空                        

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