マンゴー:旬の時期や特徴と主な産地

●マンゴーの分類と特徴
◆マンゴーとは
分類:ムクロジ目 > ウルシ科 > マンゴー属
学名:Mangifera indica L.
英名:Mango 仏名:Mangue
和名:マンゴー/芒果/檬果
別名:菴羅(あんら)、菴摩羅(あんまら)
●マンゴーとは (英) Mango (仏) Mangue
マンゴーはムクロジ目ウルシ科マンゴー属の常緑樹で、何千種類もあるといわれています。古くからインドを中心に栽培されてきた歴史があり、そこから他の国に広がったと言われています。
マンゴーはウルシ科の木になる果実なので、人によってはアレルギーが出てしまう可能性があるので注意が必要です。しかし、マンゴーの味はとても美味しく、生の果肉そのものが完成されたスイーツと言っても過言ではありません。
また、「マンゴスチン」、「チェリモヤ」とともに世界三大美果の一つとも言われるほどその味わいは広く愛されています。
現在国内の市場に出回っているものは、フィリピンなど、東南アジアから輸入されている、ペリカンマンゴーなどとも呼ばれているカラバオマンゴー(マニラスーパー)と、主にタイから入ってくる一回り大きなタイプ、それにメキシコやブラジルなどから輸入されていてるアップルマンゴー、さらに国内でも栽培されているアーウィンなどがあります。

■マンゴーの主な産地と旬の時期
●マンゴーの国内の主な産地は

世界的にはインドやメキシコ、それにフィリピンやタイなどが沢山作っており、オーストラリアや台湾もそれに続きます。国内では沖縄や宮崎の完熟マンゴーは有名。その他、鹿児島や熊本、和歌山、栃木でも作られています。
政府がまとめた平成26年産の収穫量を見ると、沖縄1,931トン、宮崎1244トン、鹿児島451トンとなっており、この3県で全国の約95%を作っています。
また、北海道では温泉を活用したマンゴーの栽培がはじまり、北国で真っ赤な美味しいマンゴーが作られていると話題になっています。
●国産マンゴーのブランド

宮崎県産完熟マンゴー「太陽のタマゴ」
宮崎県で木成りで完熟させ、糖度15度が以上、重さ350グラム以上のものに付けられる名称。
鹿児島県産 「夏姫」
樹上完熟の糖度15以上、1玉2L(350g以上)、外観の紅色3分の2以上を満たすマンゴー
●マンゴーの旬は
鹿児島や宮崎、沖縄で栽培されている国産のマンゴーは主に5月から8月に収穫され出荷されています。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カラバオ/ペリカン (フィリピン) |
||||||||||||
ケサール(インド) | ||||||||||||
マハチャノ(タイ) | ||||||||||||
ナンドクマイ(タイ) | ||||||||||||
メキシコマンゴー | ||||||||||||
オーストラリアマンゴー | ||||||||||||
グリーンマンゴー (アメリカ) |
||||||||||||
金蜜 | ||||||||||||
アーウイン(国産) |
■マンゴーの主な品種
●マハチャノ種

タイ王国から輸入されている少し赤みを帯びた黄色いマンゴー
●ナンドクマイ種

タイ王国から輸入されている黄色いマンゴーで、ゴールデンマンゴーとも呼ばれています。
●カラバオ種

フィリピンマンゴー、ペリカンマンゴーなどとも呼ばれているもので、主にフィリピンから輸入されているもの
●カッチュー種

2015年にベトナムから生のマンゴーが輸入解禁になり日本に輸入されるようになったベトナムの品種。
●ケサール種

インドからの輸入品種。アルフォンソと並ぶ人気品種で、濃厚な香りと味わいが特徴。
●アーウィン種

国内で栽培されている主要品種。「完熟マンゴー」として出回っているものです。
●金蜜種
台湾原産の黄色い品種。濃厚な甘さで知られる。国内でも沖縄で栽培出荷されている高級品。

●ケント種
主にメキシコやブラジルから輸入されているアップルマンゴーの一種
●ヘイデン種
主にメキシコやブラジルから輸入されているアップルマンゴーの一種
●トミーアトキンス種
主にメキシコやオーストラリアから輸入されているアップルマンゴーの一種
●キーツ種

沖縄県で作られている物の他、カリフォルニアから「グリーンマンゴー」として輸入されているものや、オーストラリアからは表皮が赤く色付いたものがマチルバマンゴーという名称で入って着ているものなどがあります。
●ケンジントン・プライド種(ピーチマンゴー)

ピーチマンゴーという名称で知られる表皮が黄色地に薄いピンク色をしたマンゴーで、オーストラリアから入ってきます。もともとはインドから入ってきた品種が突然変異したものと言われています。
< 出 典 >
※ 「マンゴー遺伝資源サイト」国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター
※ 「マンゴー苗木」佛山沖縄熱帯果樹園ホームページ