アイナメを煮付け用にさばく方法と手順、それに刺身や身だけで調理できるように三枚におろす方法と手順を分かりやすく写真で解説しています。
●アイナメ/アブラメ:さばき方 煮付け用
アイナメを煮付け用に腹を開いたところが見えないように隠し包丁でさばく
◆ウロコとぬめりを落とす
![アイナメ/アブラメ:さばき方 煮付け用](ainame/Ainame051m.jpg)
アイナメのウロコは細かく、結構しっかりと付いているのではがれにくいですが、包丁の刃で綺麗にこすり落とします。背ビレの際や胸ビレの脇なども隅々まで落としてください。
最後に水で綺麗に洗い落とし、水気を拭きとります。
◆エラをはずす
![アイナメ/アブラメ:さばき方 煮付け用](ainame/Ainame052m.jpg)
アイナメの左側のエラ蓋を開き、包丁でエラの付け根を切り離します。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 煮付け用](ainame/Ainame053m.jpg)
向きを変え、右側のエラも同じように付け根を切り外します。
◆内臓を取り出す
![アイナメ/アブラメ:さばき方 煮付け用](ainame/Ainame054m.jpg)
エラ蓋のところから指を入れ、中心よりも右の胸ビレ下あたりから包丁で腹の身を切り込む。
そのまま肛門まで内臓を傷つけないように切り開く。
煮付けにした時に表側になる方を上にして置いたときに、切り口が見えないように切るということ。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 煮付け用](ainame/Ainame055m.jpg)
エラを掴んで、内臓ごと引きはがす。
◆腹の中を洗う
![アイナメ/アブラメ:さばき方 煮付け用](ainame/Ainame056m.jpg)
背骨に沿って、血合い部分に包丁で切り込みを入れる。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 煮付け用](ainame/Ainame057m.jpg)
流水で腹の中を綺麗に洗う。血合いのところは歯ブラシなどを使うと綺麗に落としやすい。
洗いあがったら体の外側と腹の中の水気をしっかりとふき取る。
◆飾り包丁を入れる
![アイナメ/アブラメ:さばき方 煮付け用](ainame/Ainame058m.jpg)
煮た時に皮や身が縮んで形が崩れないようにするためや、味が染みやすくするなどの目的で飾り包丁を入れておきます。
●アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし
アイナメを刺身や握りネタ、ポアレなどに使えるよう3枚におろす。
◆ウロコとぬめりを落とす
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame023m.jpg)
アイナメのウロコは細かく、結構しっかりと付いているのではがれにくいですが、煮付け用と同じように包丁の刃で綺麗にこすり落とします。背ビレの際や胸ビレの脇なども隅々まで落としてください。
最後に水で綺麗に洗い落とし、水気を拭きとります。
◆頭と内臓をはずす
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame024m.jpg)
アイナメの頭を左手に、腹を手前にして置き、胸ビレの付け根から腹びれの右側にかけて、内臓まで切ってしまわないよう気を付けながら切り込む。
その角度のまま、頭の上も背骨に当たるところまで切り込む。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame025m.jpg)
魚を手前に転がし、反対側も同じラインで頭から腹びれの右、先の切り込みのところまで切り込む。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame026m.jpg)
背骨に直角に包丁を入れ、背骨を切断する。(活〆されている場合は、すでに切断されていくことも多い。)
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame027m.jpg)
ゆっくりと頭を胴から引き離すと、内臓も一緒に出てきます。
◆腹を綺麗に洗う
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame028m.jpg)
切断面から腹を切り開く。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame029m.jpg)
背骨に沿って、血合い部分に包丁で切り込みを入れる。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame030m.jpg)
流水で腹の中を綺麗に洗う。血合いのところは歯ブラシなどを使うと綺麗に落としやすい。
洗いあがったら体の外側と腹の中の水気をしっかりとふき取る。
◆片身をおろす
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame031m.jpg)
尻びれの上に沿って浅く刃先を入れ、尻びれのヒレ骨の上を滑らせるように尾の付け根まで切り込みを入れる。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame032m.jpg)
同じ切り目に包丁を入れ、今度は刃先をさらに差し込み、軽く切り離した身を持ち上げながら、包丁を中骨の上を滑らせるように身を切り進め、刃先が背骨に当たることろまで切っていく。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame033m.jpg)
尾の付け根に切り込みを入れる。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame034m.jpg)
魚の向きを替え、今度は背側を開く。
背ビレの上に包丁を入れ、ヒレ骨の上を滑らせながら尾から首まで切り進める。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame035m.jpg)
軽く身を持ち上げ、覗きながら、中骨の上を包丁を滑らせるように切り進め、背骨のところまで開く。
尾から首まで背骨まで切り開けたら、背骨に合わせて刃先の角度を変え、骨から身を切り離していく。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame036m.jpg)
これで半身がおろせた状態。
◆残り半身をおろす
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame037m.jpg)
身を上にして置き、背ビレに沿って包丁を入れ、ヒレ骨の上を滑らせながら首から尾まで切り進める。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame038m.jpg)
軽く身を持ち上げ、覗きながら、中骨の上を包丁を滑らせるように切り進め、背骨のところまで開く。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame039m.jpg)
尾の付け根に切り込みを入れる。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame040m.jpg)
魚の向きを変え、尻びれの上に沿って浅く刃先を入れ、尻びれのヒレ骨の上を滑らせるように尾の付け根から腹まで切り込みを入れる。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame041m.jpg)
軽く身を持ち上げ、覗きながら、中骨の上を包丁を滑らせるように切り進め、背骨のところまで開く。
尾から首まで背骨まで切り開けたら、背骨に合わせて刃先の角度を変え、骨から身を切り離していく。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame042m.jpg)
これで三枚におろせた状態
◆腹骨をそぎ落とす
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame043m.jpg)
腹骨と小骨の接合部を包丁を逆刃に持ち、切り離していく。
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame044m.jpg)
腹骨をそぎ落とす。
◆小骨を抜く
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame045m.jpg)
小骨を丁寧に抜いていく。
椀種にする時など、ハモのように小刻みに切り込みを入れ、骨切りする場合もあります。
◆皮を引く
![アイナメ/アブラメ:さばき方 三枚おろし](ainame/Ainame046m.jpg)
皮を引く場合は、尾側の皮を少し剥き、そこを左手で持って引っ張るようにしながら、皮と身の間に包丁を入れ、まな板に刃先を擦り付けるように小刻みに動かして皮をひきます。
皮と身の間に旨みのある脂があるので、皮つきのまま焼き霜にすることも多いです。その場合、皮目に飾り包丁を入れておきましょう。
◆調理例
![アイナメ/アブラメのさし身、焼き霜造り](ainame/Ainame047m.jpg)
アイナメの焼き霜造りと、皮を引いた刺身。
![アイナメ/アブラメの焼き霜握り](ainame/Ainame049m.jpg)
![アイナメ/アブラメの握り](ainame/Ainame050m.jpg)
アイナメの握り。焼き霜と皮を引いたもの。
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