食用ほおずき:特徴や産地と旬

食用ほおずき/鬼灯/ホオズキ/フルーツほおずき

●食用ほおずきとは

◆ナス科ホオズキ属 (英)Cape Gooseberry (仏)Alkekenge, Physalis

食用ほおずき/鬼灯/ホオズキ/フルーツほおずき

ホオズキはナス科ホオズキ属の多年草で、日本では観賞用としての方が良く知られています。浅草のほおずき市など有名ですね。

ヨーロッパなどでは食用として栽培されてきました。中の丸い実を食べるのですが、何とも言えない独特で濃厚な甘酸っぱさがあり、それは英語名にあるようにまさにベリー類にも似た味わいです。とてもナスの仲間とは思えないです。日本でもここ数年、珍しいフルーツとして徐々に知られるようになり栽培を本格的に始めた地方も増えてきているようで、今後ますます人気が高まる事請け合いのフルーツです。その味や見た目から、「ストロベリートマト」「フルーツホオズキ」「ほおずきトマト」「オレンジチェリー」など産地や生産者によって色々な名称で出荷されています。

◆食用ホオズキの特徴

食用ほおずき/鬼灯/ホオズキ/フルーツほおずき

食用ホオズキの香りは優しくほんのりと甘酸っぱい香りがします。アメリカでは、デザート向けの果実として扱われています。日本では扱いが微妙ですね。フルーツと言えばフルーツですが、イチゴなどと同じように分類によっては野菜として扱われます。

食用ホオズキのガクは一般的な観賞用ホオズキのような果実を包む殻は赤くはなく、枯れた感じでカサカサしています。手で簡単に破ることができ、中に丸い実が1個入っています。実は球形からいちご型で表皮はオレンジ色で艶があり、皮はミニトマトより柔らかいです。果肉もオレンジ色で、中には小さくて白い種が無数に入っていますが、食べた時に口に残る感じではありません。

果肉をかじると甘味と酸味が口に広がり、例えるならパイナップル風味のミニトマト・・・みたいな何とも言えない美味しさです。

食用ほおずき/鬼灯/ホオズキ

●食用ほおずきの主な産地と旬

◆秋田県上小阿仁村が先駆けとして有名

秋田県上小阿仁村では 1998年頃から食用ホオズキの栽培に取り組み、今では特産として安定した生産を行っています。「恋どろぼう」というブランドもこの地方のブランドです。

◆近年注目が高まり、各地で栽培が始まっています。

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食用ほおずきは近年注目が高まり、北海道や長野県「太陽の子」、愛知県の「ほおずきトマト」、その他熊本県や、沖縄県、山形県上山市、島根県、岩手県など。まだ、各地の正確な生産量統計データは出ていません。

◆食用ホオズキの収穫時期は7月頃から始まります。

各地で栽培が始まっていますが、おおむね収穫時期は夏の7月頃から始まり10月頃までがピークで、翌年の3月頃まで行われます。一方沖縄では3月頃から10月頃までが収穫時期となっています。ただ、ハウス栽培も行われ、市場には一年を通して出回るようになってきました。

◆最も沢山出回り、美味しい旬の時期は夏から秋です

収穫のピークは8月中旬頃から10月にかけてとなり、この頃が最も価格も落ち着き美味しい旬の時期となります。

旬のカレンダー
品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
食用ホオズキ                        

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