ポポー(ポーポー):概要や特徴と産地と旬

ポポー(ポーポー)

●ポポー(ポーポー)の分類と特徴

◆ポポー(ポーポー)とは

分類:モクレン目 > バンレイシ科 > バンレイシ亜科 > ポーポー属

学名:Asimina triloba (L.) Dunal (1817)

英名:Pawpaw、Papaw 仏名:

和名:ポーポー、ポポー

別名:アケビガキ、カスタードアップル

 ポポーは北米原産のバンレイシ科の果実で、一般的にはポポーと呼ばれている事が多いようですが標準和名はポーポーとなっています。その他にその外観がアケビに似ていて果肉、種の様子が柿に似ているからでしょうアケビガキとも呼ばれています。

 日本には明治時代にすでに入ってきていたようで、戦後になって、病害虫に強く、無農薬で栽培できるという事で庭木などに一時栽培が広く普及したようですが、なぜかその後すたれ、今では「幻の果実」とまでいわれています。

●ポポーは無農薬栽培

ポポー(ポーポー)

 ポポーの樹皮や種子、新葉にはアセトゲニンといわれる強い殺虫成分が大量に含まれているそうです。なので、害虫に対しとても強く、無農薬で栽培できる果物とされています。

●ポポーの特徴

ポポー(ポーポー)

 ポポーの実は一見アケビを思わせるような長楕円形の形で、大きさは不揃いです。色は薄いグリーンの果皮で、表面に艶はなく、熟してくると黒いシミのような部分が出てきて、中には黒い部分のほうが多いのではと思うようなものもありますが、中の果肉自体には問題ありません。

 果肉は黄色から薄いオレンジ色で、中に柿の種を大きくしたような種がいくつも入っています。熟すと非常に香りが強く、トロピカルフルーツを思わせる甘くなんともいえない香りがします。味はねっとりとした果肉でとても甘味が強く酸味は甘さに隠れてあまり感じません。

●アメリカでは、アメリカン・カスタードアップルと呼ばれている

ポポー(ポーポー)

 ポポーは五大湖周辺のネイティブアメリカンに古くから親しまれ食べられてきた果物ですが、その食味のイメージから色々一般的な呼び名があるようです。中でも分かりやすいのが「'アメリカのカスタードアップル」(American custard apple)。その他にも面白いのは「貧乏人のバナナ」('poor man's banana)なんていう呼び名もよく使われているそうです。

■ポポー(ポーポー)の主な産地と旬

●日本では主に個人の庭木として栽培されています

 ポポーは収穫後の熟変が早く、すぐに表面が黒ずんでしまう事と、熟すのも早いため、流通が難しく地産地消型の果物とされています。そのため、大規模な商業栽培が困難といわれています。また、栽培しやすいので家庭向けに苗木もホームセンターやネットなどで販売され、品種も色々とあります。

●日本一のポポーの里を目指す愛媛県櫛生

 愛媛県大洲市長浜町櫛生では「日本一のポポーの里・櫛生」を目指し、現在、30戸余りで300本を栽培しているそうです。

●ポポーワインやポポーのソフトクリームも

 茨城県日立市十王町は特産品としてポポーの栽培と加工に取り組み、ポポーで造ったワインやポポーのソフトクリームなども販売されているようです。

●ポポーの旬

 ポポーは4月から5月にかけて花を付け、収穫できるのは9月頃から10月にかけてとなります。

旬のカレンダー 8月 9月 10月 11月
ポポー(ポーポー)                        

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