■美味しいサツマイモの選び方と保存方法

●美味しいサツマイモの選び方

サツマイモ ベニマサリ

 美味しいサツマイモは全体にふっくらと太く、鮮やかな紅色をしています。持った時にずっしりと重みを感じるものを選んでください。痩せて細い物やヒゲ根がたくさん残っているものなどは繊維質が多いものが多いです。また太いひげ根を切った跡が多いものも避けた方が良いようです。

 表面に傷や変色した部分が無い物を選びましょう。時折表面や上下の切り口からねっとりした黒い液体がしみ出しているようなものを見かけますね。これはイモに含まれるヤラピンが染み出して酸化し黒く固まっているもので、有害ではありませんが、これは「蜜」ではありません。これが沢山出ているものは甘いイモという訳ではないんです。むしろ傷ができてそこから染み出していたりするので、出ていないものの方が丁寧に扱われたイモとも言えます。

紅天使 サツマイモ

●保存方法

 さつまいもは暖かいところで栽培されるものなので、冷蔵庫に入れておくと低温障害を起こし、痛みが早くなります。新聞紙などに包んで冷暗所においておきます。適温は10℃から15℃と言われ、18℃を超えると発芽し始めてしまいます。適温では数カ月は保存が可能です。真冬は冷暗所が冷蔵庫より低い温度になる可能性があるので要注意です。

■サツマイモは冷凍保存できる?

 さつまいもは生のままでは冷凍保存出来ないと考えてください。多少沢山あっても、冷暗所に置いておくだけでかなり日持ちするので、もう限界かな・・・と言う時になってまだ沢山あるようなら冷凍保存を考えましょう。

冷凍保存の方法はいくつかあります。

●そのままの形で冷凍する方法

 まずサツマイモを綺麗に洗い、水気を拭き取ってから電子レンジで加熱するか蒸し器で加熱し、いずれも完全に中まで火を通してしまいます。それをラップでしっかりと包んで冷凍します。食べる時は、半解凍で使う大きさに切り、汁物の具や揚げ物などに使います。もちろん潰してきんとんなどにも出来ますが、何にせよもう一度再加熱する必要があります。

●焼き芋にして冷凍する方法

 サツマイモをオーブンなどで焼き芋をにします。それをラップなどに包んで冷凍しておきます。食べる時は電子レンジで加熱すると焼きたてのような感じで食べられます。

●ペースト状にして冷凍する方法

 サツマイモを蒸すかレンジで加熱し、荒熱が取れたら皮を剥いて(用途によってはそのままでも可)袋などに入れて麺棒で叩いて潰し、ペースト状にします。これを保存袋などに入れ、厚さ1cm~2cm位までの薄い板状に伸ばして冷凍しておきます。伸ばしてからステンレスバットなどに乗せ、板チョコのように包丁の背などで格子状に凹凸を付けておくと使う時必要な分だけ折って使えて便利です。用途は、ポタージュなどのスープの他、栗きんとん、スウィートポテトサラダ、スウィートポテトなど。いずれも電子レンジなどで再加熱が必要です。