■オーロラブラックとは?

●オーロラブラックの来歴

オーロラブラック < ぶどうの品種

 オーロラブラックは岡山県農林水産センター農業研究所において、1983(昭和58)年「オーロラレッド」の自然交雑から生み出された実生を播種したものを選抜育成され、2003年(平成15年)2月に品種登録された黒ぶどう品種です。

 岡山県では「巨峰」や「ピオーネ」に次ぐ次世代の黒ブドウ品種として栽培面積が広がっています。

●オーロラブラックの特徴

 オーロラブラックは「藤稔」や「ピオーネ」と比較されることが多い大粒の黒ブドウ品種です。果粒は14~17g程で綺麗な球形をしており、果皮色は環境にもよりますが、紫黒色でピオーネより少し濃い色をしています。

オーロラブラック

 果肉はよく締まり、糖度は17~18度で「ピオーネ」や「藤稔」とほぼ同じくらいです。脱粒しにくく、収穫後の日持ちがいいので流通性が高いブドウです。

 皮は少し剥きにくいですが、果肉がしっかりとしているので果頂部にナイフで切り込みを入れておくと剥きやすくなります。種無しで出荷されているものが多いので、皮を剥いた果肉を口にほおばると種を気にすることなく、プリッとした歯ざわりと共に口いっぱいに広がる果汁を楽しむ事ができます。

 また、皮もそれ程厚くないので、皮ごと食べられなくもない感じです。ポリフェノールを摂取することを考えると皮ごと食べた方が良いのは間違いありません。


オーロラブラック < ぶどうの品種

 農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

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 果房の形は有岐円筒、大きさは中、長さはやや長、着粒の粗密は粗、果梗の太さは太、長さはやや短、色は黄緑である。

 果粒の形は円、大きさは極大、果皮の色は青黒又は紫黒、果粉の多少は中、果皮の厚さは厚、果皮と果肉の分離性は中、果肉の色は不着色、肉質は塊状、甘味は中、酸味は少、渋味はかなり少、香気は無、果汁の多少は多、種子の数は少、形は中、大きさは大である。

 発芽期及び開花期は中、成熟期は早で育成地においては9月上中旬である。果実の着色の難易は中間、花振いの多少及び無核果粒の混入は多、裂果の多少は少、果梗の強さは強、果梗と果粒の分離は中である。

 「巨峰」及び「ピオーネ」と比較して、成葉の下面葉脈間の綿毛の密度が中であること、果粒の形が円であること、香気が無いこと等で区別性が認められる。

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■オーロラブラックの主な産地と旬

●主な産地

 オーロラブラックは岡山県オリジナル品種として、現在まだ岡山県でしか栽培されていません。2022(令和4)年産の栽培面積は84.3haとなっています。

●収穫時期と旬

 オーロラブラックの成熟期は露地栽培の場合、8月下旬~9月上旬で、岡山県では「ピオーネ」とほぼ同時期となります。 ただ、ハウス栽培も行われ、出荷は5月下旬頃から始まります。出盛りの旬の時期は露地物の最盛期である8月下旬から9月中旬となります。

旬のカレンダー 7月 8月 9月 10月
オーロラブラック                        
オーロラブラック ぶどうの品種

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