ヒゲダイ:生態や特徴と産地や旬

ヒゲダイ ひげだい 髭鯛

●ヒゲダイの生態や特徴

◆ヒゲダイとは

分類:魚類 > 条鰭綱 > スズキ目 > スズキ亜目 > イサキ科 > ヒゲダイ属(日本海洋データセンターより)

学名:Hapalogenys sennin Iwatsuki & Nakabo, 2005

和名:ひげだい/髭鯛

英名:Long barbeled grunter、Beard grunt

別名:カヤカリ(新潟)、コウコダイ、トモシゲ、カレカレ(富山)、トモモリ(和歌山、高知)

 ヒゲダイはヒゲソリダイシマセトダイと同じイサキ科ヒゲダイ属の一種で、和名の由来は下アゴにヒゲが密生している事に因んでおり、これが大きな特徴となっている。

 「鯛」と名に付くように体高が高く、白身でなかなかに美味しい魚ではあるが、獲れる数が少なくまとまった数が水揚げされないことから一般のスーパーなどに並ぶことはほとんどなく、それゆえ知名度が低い。

 全体に黒く華やかさはないが、美味しい魚なので手頃な価格で売られているのを見かけたら是非買って食べてみてほしい。

 学名の”Hapalogenys”は『柔らかい』を意味するギリシャ語”hapalos”と『顎(あご)』を意味する”genys”からなり、種小名”sennin”は『仙人』でアゴにひげを伸ばした仙人のような風貌に因んでいる。

◆ヒゲダイの生態

 ヒゲダイは沿岸域の水深25~50mにある岩礁域や砂底に生息し、エビやカニなどの甲殻類の他、ゴカイなどの多毛類や小魚などを捕食する。

ヒゲダイ ひげだい 髭鯛

 「日本産魚類検索全種の同定第三版」によると日本近海での分布は伊豆諸島、小笠原諸島、福島県〜九州南岸の太平洋沿岸、瀬戸内海、山形県鶴岡〜熊本県天草の日本海・東シナ海沿岸(少ない)有明海、奄美大島(幼魚)となっている。

◆ヒゲダイの特徴

 ヒゲダイは標準体長40cmほどの魚で体形は強く側扁しイサキ科の中では著しく体高が高く、比較的直線的な腹に対し、背が盛り上がるよ形になっている。吻は腹に沿った線上に前方に突き出た感じについており、上あごからデコにかけては眼の部分でやや窪んでいる。

 背ビレは11棘条17軟条からなり、ヒゲダイ属の特徴でもある背ビレ起部に前向きの棘が見られる。

ヒゲダイ ひげだい 髭鯛

 体色は全体に黒っぽく、ヒゲソリダイと同じような暗色の斜走帯が2本入っているが、ぼやけて不明瞭なものが多い。胸ビレをはじめ腹ビレ、尻ビレ、尾ビレ、そして第二背ビレは真っ黒。

 そして最大の特徴は下アゴに密生する柔らかい髭である。

ヒゲダイ ひげだい 髭鯛

 近縁種のヒゲソリダイに似るが、ヒゲソリダイは名にあるようにひげをそった後のようになっており、このアゴのヒゲがあるかないかですぐに見分けられる。また、ヒゲソリダイの主上顎骨にはウロコガあるのに対しヒゲダイには無い。

●ヒゲダイの主な産地と旬

◆主な産地と漁獲量

 ヒゲダイは分布域の各地で釣りの他、底引網や定置網などで漁獲はされているようだが、主な産地というほど明確に漁獲量が多いという産地はあまり聞かない。

 今回仕入れたものは宮崎県産となっていた。

◆ヒゲダイの漁獲時期と旬

 ヒゲダイは通年漁獲があり、味的にも時期による差はあまりないようだが産卵期は夏で、この産卵期前後は卵巣や精巣に栄養を取られるため避けたい。今回仕入れたのは4月下旬だったが卵巣は小指の先ほどで未発達だった。

 美味しい旬は秋から春ごろまでと思われる。

旬のカレンダー
旬のカレンダー 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
ヒゲダイ                        

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