ロイヤルクイーン/Royal Queen<いちごの品種

ロイヤルクイーン/Royal Queen<いちご

■ロイヤルクイーンとは?

●元栃木県農業試験場栃木分場長の赤木博氏が開発した品種

 「ロイヤルクイーン」はかつて栃木県農業試験場栃木分場長を勤め、「とよのか」と共に市場を二分するまでに人気があった「女峰」の開発者としても知られる赤木博氏が「アスカウェイブ」に炭そ病抵抗性系統を交配し、選抜育成した品種とされ、正式な品種名は「001-16RQ」となっています。炭そ病に対して抵抗力があるイチゴとして2008(平成20)年に品種登録の出願、2011(平成23)年に登録されました。

 「ロイヤルクイーン」の栽培には、出光興産の微生物農薬「ボトキラー」が使用され、化学農薬の使用量を減らした「安心・安全」なイチゴとして差別化され、価格もそれなりに高く設定されています。「ロイヤルクイーン」は出光興産株式会社と株式会社エバーウイングスの登録商標となっています。

ロイヤルクイーン/Royal Queen<いちご

 2009年12月に市場デビューし、現在も百貨店を中心に販売されています。

ロイヤルクイーン(EIファームズ)ホームページ http://royalqueen.info/

●ロイヤルクイーンの特徴

ロイヤルクイーン/Royal Queen<いちご

 果実はやや縦長で、一様に大きいです。栽培方法によるものかもしれませんが、どれも一般的なイチゴより大きく、また、果形が安定していないように感じられます。これは大果にするためにそうなってしまうのか、そういう品種なのかは分かりませんが、少なくとも綺麗に粒の形が円錐形で揃っているパックは見たことがありません。

 品種登録登録データを見ると確かに『果形は心臓』となっており、『円錐形』とはなっていません。

ロイヤルクイーン/Royal Queen<いちご

 表皮は艶のある濃いめの鮮赤色をしており、そう果の窪みは浅くそう果の色は果皮が十分に色付いたものでも黄緑から薄いピンクとなっています。

 果肉は中心部が薄い赤で、まわりは鮮紅色で、これが「深紅のストロベリー」と言われるこの品種の最大の特徴となっています。中心部の空洞はほとんど見られず、果肉が詰まっています。

 農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『-----

 果実の縦横比は縦長、果実の大きさは大、果形は心臓、

 果皮の色は鮮赤、果実の光沢は強、そう果の落ち込みは落ち込み小、

 がく片の着き方は離、果径に対するがく片の大きさは同等、

 果実の硬さはやや硬、果肉色は鮮紅、果心の色は赤、果実の空洞は無~極小、季性は一季成りである。 

 出願品種「001-16RQ」は、対照品種「京虹」と比較して、果形が心臓であること、果心の色が赤であること等で区別性が認められる。

 対照品種「カミノ リアル」と比較して、そう果の落ち込みが落ち込み小であること、果径に対するがく片の大きさが同等であること等で区別性が認められる。

-----』以上、抜粋。

いちご ロイヤルクイーンの断面

●実際に食べてみたロイヤルクイーンの食味

 果実を手にした時は比較的しっかりしているように感じますが、口に入れると食感はとてもジューシーで、固さは感じません。

 味としては、酸味は強くなく、甘味自体も並といった印象です。「ロイヤルクイーン」の持ち味は果肉まで濃い赤色で形が不揃いの大粒イチゴということでしょうか。プラス、炭そ病に対して抵抗力があるので生産者にとってのメリットもあります。

 この色の濃さはジャムやピューレにしたときに大きな特徴として活かせるでしょう。

■ロイヤルクイーンの主な産地と旬

●主な産地と生産量

 ロイヤルクイーンの栽培地は、栃木県が中心となっています。

●ロイヤルクイーンの収穫時期と旬

 出荷時期は、12月中旬頃から5月上旬頃までとなっており、旬の時期は1月から3月頃までとなります。

旬のカレンダー 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
ロイヤルクイーン                        

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